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【ゴールデンカムイ】登場キャラクターを一覧で紹介!作品情報やあらすじも解説

ゴールデンカムイ

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

『ゴールデンカムイ』は、 明治末期の北海道を舞台に、アイヌの金塊をめぐってさまざまなキャラクターたちが、策略と戦いを繰り広げるサバイバルバトル漫画 です。
アイヌ文化をリアルに描く作品としてテレビ番組などで紹介されることもあり、タイトルを耳にしたことのある方も多いでしょう。アニメ化もされ、2023年4月から第四期がはじまる予定です。
本記事では、どんな話なのか詳しくご存じない方のため、 『ゴールデンカムイ』に登場する主なキャラクターを、簡単なあらすじとともに紹介 します。 キャラクターを知れば作品全体のイメージもわいてくる でしょう。ぜひ『ゴールデンカムイ』の世界の一端に触れ、作品をご覧になってみてください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。

ゴールデンカムイの基本情報

山積みのマンガ本

『ゴールデンカムイ』は2014年から2022年にかけて週刊ヤングジャンプで連載されました。 コミックスは全31巻、累計発行部数は2300万部超(2022年7月時点)の人気作です。
作者の野田サトル氏は2003年にデビューしたあと、2006年に「第54回ちばてつや賞ヤング部門大賞」、2018年には「第22回手塚治虫文化賞マンガ大賞」などを受賞。 2022年には『ゴールデンカムイ』で「第51回日本漫画家協会賞コミック部門大賞」を受賞 しました。
2018年4月にはテレビアニメの放送が開始。同年10月には第二期、2020年には第三期が放送されました。さらに 2023年4月には第四期もはじまり、実写映画化も決まる など、コミックの完結後も、その人気は高まり続けています。

ゴールデンカムイのあらすじ

ストーリー 物語

明治時代後期。日露戦争から復員した 元大日本帝国陸軍兵士の杉元佐一は、北海道で砂金採りの生活を送っていました。 その目的は、親友の妻であり、かつて想いを寄せた女性の目の病気の治療費を稼ぐためでした。
そんなある日、 杉元はアイヌが隠したという金塊の噂を聞きます。その在りかの手がかりは、網走監獄を脱獄した24人の囚人に彫られた刺青である といいます。チャンスと考えた杉元は、 ヒグマに襲われた自分の窮地を救ってくれたアイヌの少女・アシㇼパとともに金塊を探すことを決めます。実はこのアシㇼパも金塊と深い因縁を持っていました。
金塊を狙うのは杉元たちだけではありません。 元新撰組「鬼の副長」の土方歳三、精鋭ぞろいの大日本帝国陸軍第七師団。金塊と刺青をめぐる戦いはこうしてはじまりました。

ゴールデンカムイの主要キャラクター

まずは『ゴールデンカムイ』の 主人公をはじめとする主要キャラクターを紹介 します。作品を知るうえで欠かすことができない人物であることはもちろん、作品を通して彼らの成長を感じることができるのも本作の魅力の1つでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

杉元佐一(CV:小林親弘)

杉元佐一

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

本作の主人公。北海道の山中で砂金採りをしていたところ、出会った男から、アイヌの金塊の話を聞きます。その男は襲ってきたヒグマに殺され、杉元も絶体絶命かと思われたとき、アイヌの少女アシㇼパに救われます。

アシㇼパが埋蔵金を奪った男に父親を殺されていたことを知った杉元は、アシㇼパと行動をともにするようになります。

戦場ではまるで鬼人のような戦いぶりと、医者も舌を巻く回復ぶりから 「不死身の杉元」と呼ばれていましたが、アシㇼパを思いやり守ろうとする優しく責任感の強い性格 です。

アシㇼパ(CV:白石晴香)

アシリパ

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

本作のヒロイン。父親を殺した金塊強奪犯を追うアイヌの少女 で、金塊を見つけることが父親の仇討ちにつながると知り、行動をともにします。

幼いころから父親に狩猟技術を仕込まれており、弓矢の名手です。アイヌ文化や自然に詳しく、野生動物も恐れない豪胆さを持っていますが、 見た目は可愛らしい美少女です。

白石由竹(CV:伊藤健太郎)

白石由竹

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

本作のメインキャラクターの1人で、 杉元やアシㇼパの仲間です。網走監獄で金塊の在りかを示す刺青を彫られた24人の脱獄囚のひとり。 関節を自由に外せる特技や体内に隠し持った道具で何度も脱獄に成功している通称「脱獄王」です。

優れた観察力を持ち合わせ、コミュニケーション能力も高い男です。金塊を見つけたら分け前をもらうことを条件に杉元たちと行動をともにするようになりました。

ゴールデンカムイのキャラクター:第七師団

第七師団は大日本帝国陸軍の精鋭部隊です。 金塊を狙うグループのひとつとして登場しますが、実は金塊を軍資金として軍事政権の樹立をもくろんでおり、軍に造反する存在です。
ここでは、彼らを率いる鶴見中尉をはじめ、第七師団の主だったキャラクターを紹介します。

鶴見中尉(CV:大塚芳忠)

鶴見中尉

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

第七師団所属の陸軍中尉で、金塊を狙う1人。 杉元たちとは対立しているキャラクターです。ホーロー製の額当てが特徴ですが、これは戦場で頭部に重傷を負い、それを保護するために装着しているものです。

カリスマ性を持ち合わせており、人心掌握に優れています。

尾形百之助(CV:津田健次郎)

尾形百之助

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

第七師団に所属する上等兵で、狙撃の名手。 その腕は、300m以内であれば百発百中。第七師団で最初に杉元に遭遇しました。

情勢によって身の振り方を変える狡猾さを持ち合わせおり、鶴見への造反を企てています。

谷垣源次郎(CV:細谷佳正)

谷垣源次郎

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

第七師団の一等卒。 秋田のマタギの家の出身で、筋肉隆々の鍛えられた体が特徴です。真面目で寡黙な性格をしており周りからの信頼も厚いのですが、それゆえに利用されてしまうこともあります。 後にアシㇼパたちとも深いかかわりを持つようになる人物 です。

月島軍曹(CV:竹本英史)

月島軍曹

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

第七師団の軍曹。鶴見中尉の側近でその命令には忠実に従う一方で、第七師団の良心的な存在 です。

冷静沈着かつ鍛え抜かれた体を持ち、さらにロシア語も堪能な優秀な人物ですが、変わり者の多い第七師団のなかでは常に苦労が絶えないキャラクターです。

鯉登少尉(CV:小西克幸)

鯉登少尉

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

第七師団に所属する少尉で、鶴見を崇拝する部下のひとり です。その崇拝ぶりは胸ポケットに鶴見の写真をしのばせるほど。本名は鯉登音之進。

端正な顔立ちで、裕福な家庭で育ち士官学校を卒業したというエリート青年です。それゆえの世間知らずで、まわりからなめられることもしばしばです。軍人としては、薩摩の古流剣術である自顕流のつかい手で、鶴見も一目置いています。

二階堂浩平(CV:杉田智和)

洋平という双子の弟とともに第七師団に所属する一等卒 です。ある出来事から 杉元に対して強い復讐心を抱いており、杉元を殺すためならどんなことでもする狂気じみたところを持っています。

たび重なる戦闘などで体の一部を失いながら、高い戦闘力を維持しています。その一方で子どもじみた言動をとることも多く、どこか不気味な雰囲気を漂わせています。

宇佐美上等兵(CV:松岡禎丞)

第七師団に所属する上等兵で鶴見に心酔する部下の1人。 両頬にあるホクロが特徴的。ある出来事の罰として鶴見からホクロに棒人間の落書きをされましたが、彼に心酔する宇佐美にとって、それはむしろご褒美で、棒人間が消えないように入れ墨にしてしまいました。

軍人としての能力の高さはもちろん、忠誠心が人一倍強く、 鶴見の忠実な手足として働きます。

ゴールデンカムイのキャラクター:土方一派

土方一派は、新撰組の元副長・土方歳三が率いる一派。 彼が主に率いるのは脱獄囚や元新撰組のメンバーたちです。 「蝦夷共和国」の樹立をめざし、軍資金として金塊を狙っています。

土方歳三(CV:中田譲治)

土方歳三

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

幕末に新撰組の「鬼の副長」として知られた人物。30年以上前の函館戦争で死んだものと思われていましたが、実は網走監獄に収監され、囚人として生きていました。

刺青を入れられた囚人たちとともに脱獄し、「蝦夷共和国」樹立のため金塊を狙います。杉元たちの仲間ではありませんが、第七師団と対立関係にあることから、共闘することもあります。 白髪の老人ですが、その身体能力と精神的な強さは若い者と比べても引けを取りません。

永倉新八(CV:菅生隆之)

画像左:永倉新八

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©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

新撰組二番隊組長として有名だった人物。 明治の世になってからは小樽で生活していましたが、ひょんなことから 網走監獄で土方が生きていることを知り、彼が脱獄したあと仲間となりました。 土方に資金や武器を提供するなどサポート役をしていますが、いざ戦いとなれば幕末のころと変わらない剣の腕前を披露しています。

牛山辰馬(CV:乃村健次)

牛山辰馬

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

網走監獄を脱獄した囚人で、刺青を入れられた24人のひとり。 圧倒的な体と柔道で鍛え上げられた肉体の男で、その強さゆえにまわりからは「不敗の牛山」と呼ばれています。

クセの強いキャラクターが多いなかで、彼もご多分にもれず、自分でも制御できないほどの性欲で、投獄されたのもそれに起因するものでした。

家永カノ(CV:大原さやか)

美しく妖艶な美女で、刺青を持つ24人脱獄囚のひとりです。見た目は女性ですが、その正体は年老いた男性医師。 人を手にかけてはその肉を食べたり、血を自らに輸血したりと狂気の犯行を繰り返してきました。

医師としての腕はあるものの、それも人を拷問するなかで培われたようです。脱獄したあとは札幌のホテルの女将になりすましていました。

ゴールデンカムイのキャラクター:アイヌ

アイヌ ウポポイの民族衣装

本作にはアイヌの人たちも多く登場します。 『ゴールデンカムイ』はアイヌのリアルな文化が描かれていることでも知られ、登場するアイヌのキャラクターたちはいずれも魅力的に描かれています。キャラクターの魅力と合わせてアイヌの文化にもぜひ注目してみてください。

キロランケ(CV:てらそまさき)

画像右:キロランケ

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©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

アシㇼパと昔なじみのアイヌの男。 アシㇼパの父であるウイルクとは樺太から北海道へともに移住してきた仲で、家族ぐるみで付き合いがありました。大日本帝国陸軍に所属していた元工兵でもあります。

ことあるごとに杉元たちに力を貸してくれる反面、どこか隠しごとをしているようでもあり、杉元が不審に思う場面も。 キロランケの名前は「力強い下半身」という意味です。

インカㇻマッ(CV:能登麻美子)

占いが得意なアイヌの女性。 よく当たると評判で、競馬の勝ち馬を当てるなど超能力のような力を見せることもあります。杉元たちの前へ現れたときは、一行のなかに裏切り者がいるような発言をして、アシㇼパから警戒されてしまいました。

ミステリアスな雰囲気で、何を考えているかわかりづらいキャラクターですが、かわいらしい部分 もあります。

チカパシ(CV:渡辺明乃)

画像右:チカパシ

画像:右

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

谷垣と行動をともにするアイヌの少年 で、アシㇼパとは同じコタン(集落)の出身で、両親や兄弟をすべて亡くして天涯孤独の身です。谷垣と出会ってからは彼のことを慕い、戦闘時には素早い機転でサポートをすることも。ただ、普段は年相応にやんちゃで子どもらしいキャラクターです。

エノノカ(CV:市ノ瀬加那)

エノノカ

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

樺太に住むアイヌの少女。 樺太を旅する杉元たちと出会い、彼らに犬ぞりを貸すなど協力してくれました。 チカパシと同年代の少女ですが、そろばんができたり、しっかりした性格 で、その様子には杉元たちもたびたび感心しています。同年代のチカパシと仲よくなりました。

キラウㇱ(CV:前野智昭)

土方たちに手を貸すアイヌの男性。 土方たちと出会う前には杉元たちや谷垣ともかかわりを持つなど存在感のあるキャラクターです。

ウイルク(CV:東地宏樹)

ウイルク

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

アシㇼパの父親。 樺太アイヌとポーランド人の両親を持つハーフで、青い瞳を持っています。アシㇼパの青い瞳もウイルクから受け継いだものでした。 かつて金塊を移送中に「のっぺら坊」に殺害されたと思われていましたが、さまざまな過去が明かされていくことになります。 アシㇼパに狩猟術を教え込んだ人物であり、アシㇼパの能力の礎を作ったともいえるでしょう。

ソフィア(CV:斉藤貴美子)

画像左:ソフィア

画像:左

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

ウイルクやキロランケと深いつながりを持つ義賊の女性リーダー。 樺太の監獄に収監されていますが、 杉元や牛山ともわたり合える筋肉隆々の肉体を持ち、性格も豪胆。 元はロシアの貴族の娘ですが、外見は激変しているようです。

ゴールデンカムイのキャラを知って物語を理解しよう!

ゴールデンカムイ

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

『ゴールデンカムイ』は練り込まれたストーリーと調べ上げられた時代背景が話題の作品 で、そんな作り込まれた世界のなかで描かれるキャラクターはより一層魅力的に見えるでしょう。
テレビアニメ第四期や実写映画の制作を控えて、改めて原作を読んでみては いかがでしょうか。 原作はすでに完結しているので一気読みもおすすめ です。この機会にぜひ『ゴールデンカムイ』の世界を楽しんでみてください。

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