ユニバーサル・ピクチャーズの作品

ユニバーサル・ピクチャーズは、アメリカの大手映画制作会社です。1912年設立で、現存する米国の映画会社では最も長い歴史を持ち、ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男の3大モンスターをスターにしたことでも有名です。ここで作られた映画は、「ユニバーサル映画」と呼ばれることもあります。
ユニバーサル・ピクチャーズの映画というと『ジュラシック・パーク』や『E.T.』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし実写のほかに、アニメにも力を入れていて、日本でも人気の作品が多くあります。
以下では、ユニバーサル・ピクチャーズ作品のなかから、アニメ映画14作品を紹介します。話題の作品やシリーズものの作品を中心に、1作品ずつ見ていきましょう。
ミニオンズ

© 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
『ミニオンズ』は、ピエール・コフィン&カイル・バルダ監督のコメディ映画です。海で生活している単細胞のミニオンたちは、人類が誕生する前から存在しています。長い年月その時代の強いボスに仕えて生きていましたが、最良のボスはなかなか見つかりません。ミニオンたちは最良のボスを探すためにニューヨークに旅立ちます。
おすすめポイントは、ミニオン誕生の秘密が明かされるところです。本作では、ケビン、スチュアート、ボブの3匹のミニオンがメインとなって活躍します。また、2022年は新作『ミニオンズフィーバー』の公開年なので、その前に「dTV」で見るのもおすすめです。
SING/シング

© 2016 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
『SING/シング』は、ガース・ジェニングス監督のミュージカル映画です。舞台は、動物だけの世界にある劇場「ニュー・ムーン・シアター」。支配人はコアラのバスター・ムーンで、子どもの頃からステージが大好きでした。しかし、劇場の経営はうまくいっておらず、ムーンはにぎわいを取り戻すため、ある計画を立てます。
おすすめポイントは、全編に流れる素晴らしい楽曲です。今にも踊り出したくなるハッピーな映画だといえます。また、さまざまな種族や年齢の動物たちが、夢を持っていることも見どころです。
ペット

© 2016 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
『ペット』は、ペットの巻き起こす騒動を描いたクリス・ルノー監督らのコメディ映画です。舞台はニューヨークのマンハッタン。小型犬のマックスは飼い主のケイティと幸せな生活を送っています。しかし、ケイティが昼間どこかに出かけていることが、マックスには不思議でした。
おすすめポイントは、登場するペットたちがかわいいところです。ペット同士のやりとりが楽しく、実際のペットたちも「こんな風に話しているのではないか」とワクワクします。また、ペット同士の友情に、ほろりと涙が出るかもしれません。
ペット2

© 2019 Universal City Studios Production LLLP. All Rights Reserved.
『ペット2』は『ペット』の続編です。ケイティは結婚して、リアムという男の子が生まれました。マックスはリアムをわが子のようにかわいがり、面倒を見ます。ところが、ある日旅行先で大事件が発生しました。
おすすめのポイントは、前作からパワーアップしたペットたちです。あちこちでトラブルに巻き込まれ奮闘します。また、困難に立ち向かうマックスや仲間たちの成長の様子にも注目です。
怪盗グルーの月泥棒

© 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
『怪盗グルーの月泥棒』は、ピエール・コフィン&クリス・ルノー監督のコメディ映画。「ミニオン」シリーズの1作目です。主人公は盗みを働くのが趣味のグルーという男。グルーはひょんなことから、三姉妹の父親となります。
おすすめのポイントは、キャラクターたちの愛らしさです。グルーの部下であるミニオンたちもかわいらしく大活躍します。また、グルーと三姉妹との間に生まれる愛情や絆に、思わず涙するかもしれません。
怪盗グルーのミニオン危機一発

© 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
『怪盗グルーのミニオン危機一発』は『怪盗グルーの月泥棒』の続編でシリーズ2作目です。グルーは泥棒から足を洗い、三姉妹とミニオンたちと平穏な毎日を送っていました。そこに反悪人同盟のエージェントであるルーシーが現れます。
おすすめポイントは、グルーの恋愛模様です。ときめきや切なさの要素が含まれていて、子どもから大人まで楽しめます。子どもと一緒に大人も楽しめるハートフルな作品です。
怪盗グルーのミニオン大脱走

© 2017 Universal City Studios Productions LLLP. All Rights Reserved.
『怪盗グルーのミニオン大脱走』は、「ミニオン」シリーズの3作目です。グルーは三姉妹の良き父親となっていましたが、あるミスで組織を追放されてしまいます。このことがきっかけでグルーが再び悪党に戻ることをミニオンたちは期待しますが……。
おすすめのポイントは新たなキャラクターが参加して、さらににぎやかな騒ぎになるところです。グルーには、生き別れの兄弟がいることが発覚します。また、ミニオンたちがさまざまなトラブルに巻き込まれ奮闘する様子も注目です。
ボス・ベイビー ファミリー・ミッション

© 2021 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.
『ボス・ベイビーファミリー・ミッション』は、トム・マクグラス監督のコメディ映画です。前作の『ボス・ベイビー』でドタバタコンビだったボス・ベイビーと兄のティムが再会して世界を救うミッションに挑みます。
おすすめポイントは前作同様のハチャメチャな展開です。ボス・ベイビーの見た目はキュートな赤ちゃんですが、中身は「おっさん」です。ボス・ベイビーの日本語吹き替えが、声優初挑戦のムロツヨシであることも話題になりました。
ヒックとドラゴン 聖地への冒険

© 2019 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、ディーン・デュボア監督のアドベンチャー映画です。少年とドラゴンの友情を描いた『ヒックとドラゴン』シリーズの第3作で、本作ではドラゴンが増えすぎて、島がパンク状態になっているところからはじまります。
おすすめポイントはシリーズ最終章として、ヒックの成長を見届けられるところです。またドラゴンとの友情や絆、旅の道中での出会いや別れなどを美しい映像で見られます。
おさるのジョージ/Curious George

© 2006 Universal Studios – All Rights Reserved
『おさるのジョージ/Curious George』は、マシュー・オキャラハン監督のアドベンチャー映画です。博物館で働いているテッドは館長から閉鎖の危機を知らされ、目玉商品を探しにアフリカに向かいました。テッドは、ジャングルでいたずら好きなサルと出会います。
おすすめのポイントは、テッドとジョージの出会いと、2人のはじまりの物語です。「おさるのジョージ」はアメリカで1941年に始まった絵本のシリーズで、これを映画化しました。素敵な物語で、子どもは夢中になり、親はジョージとわが子を重ねて見てしまうといいます。
トロールズ

© 2016 DreamWorks Animation, L.L.C. All rights reserved.
『トロールズ』は、マイク・ミッチェル監督のミュージカルアドベンチャー映画です。妖精のトロールたちは秘密の王国で歌い踊り、幸せに暮らしていました。そこに天敵であるベルゲンが現れ、仲間をさらってしまいます。
おすすめポイントは終始音楽にあふれて、歌って踊り出したくなる楽しさです。見た方は、きっとハッピーな気分になれるでしょう。また、アニメーションのクオリティの高さにも注目です。
ロラックスおじさんの秘密の種

© 2012 Universal Studios ALL RIGHTS RESERVED
『ロラックスおじさんの秘密の種』は、クリス・ルノー&カイル・バルダ監督のアドベンチャー映画です。環境破壊で植物が失われ、人工物だけでできた街。少年テッドは、思いを寄せている女子高生のオードリーが本物の木を見たがっていることを知り、謎の老人ワンスラーを訪ねます。
おすすめのポイントは、自然の大切さが学べることです。ミュージカル要素も含まれているため、楽しく自然について考えられるでしょう。また、キャラクターたちが愛らしく、子どもから大人まで楽しめる作品です。
クルードさんちのはじめての冒険

© 2013 DreamWorks Animation, L.L.C. All rights reserved.
『クルードさんちのはじめての冒険』は、クリス・サンダース&カーク・デミッコ監督のコメディ映画です。家訓を守りながら、洞窟に隠れて生活している原始人一家。そこに現れた青年ガイは「世界が終わる」といった……。
おすすめポイントは、新しいことに挑戦することの大切さです。原始人一家が新しいものに出会ったときの反応は、キュートでほほ笑ましく思えます。英語版の声優にニコラス・ケイジ、エマ・ストーンが参加しています。
スピリット 未知への冒険

© 2021 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.
『スピリット 未知への冒険』は、エレーヌ・ボーガン監督のアドベンチャー映画です。乗馬中の事故で母を亡くした少女ラッキーは、街から西部の田舎町に引っ越します。そこで気性の荒い野生馬と出会い、スピリットと名付けます。
おすすめポイントは、野生馬の感情表現です。野生馬は人間の言葉を話しませんが、仕草で感情が伝わってきます。ラッキーとスピリットの心の交流と成長は、家族で楽しめるでしょう。
■dTVで「スピリット 未知への冒険」を視聴するならこちら>>
ユニバーサル・スタジオとユニバーサル・ピクチャーズの関係

USJは、ユニバーサル・ピクチャーズのグループが、ハリウッド、オーランド(フロリダ)のあと、米国外に初めて進出したテーマパーク施設です。当然、そのアトラクションにもユニバーサル作品が多く、人気の『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』などがそれにあたります。
しかし、『ハリー・ポッター』(ワーナーブラザーズ)や『スパイダーマン』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)のように、ユニバーサル以外の作品から企画されたものも多くあり、ユニバーサルに限定しない「ハリウッド映画のテーマパーク」としてアピールしています。
また、『シュレック』の制作会社として有名になったドリームワークス・アニメーションは、現在、ユニバーサル・ピクチャーズの子会社となっています。今回、ご紹介した作品に、かなりのドリームワークス作品が入っているのも、そうした理由からです。
ユニバーサル・ピクチャーズ自体も、ケーブルテレビから大きくなった巨大メディア企業コムキャストの傘下です。グループには、放送局、テレビ制作、映画、テーマパークの大手がそろい、コンテンツ力もあるので、今後も楽しい作品が期待できるでしょう。
ユニバーサル・スタジオのアニメ映画を見よう!

USJは、ユニバーサル・ピクチャーズの映画作品のアトラクションが数多くあり、映画好きにおすすめのテーマパークです。アトラクションにある『ミニオンズ』のように数多くのアニメ作品もユニバーサル映画にあります。USJを訪れてみようという方は、本記事を参考に関連アニメ作品で予習してみてはいかがでしょうか。