トレンド

毎週曜日更新

ひどい手荒れを治したい!原因や症状、改善する方法、おすすめのハンドクリームを紹介

主婦湿疹

赤みやかゆみ、ひびわれなど手荒れになる方は多くいます。特に主婦や美容師、医療・看護職などの方に多く、つらい手荒れの症状を改善したいと悩んでいる方も少なくないでしょう。
手荒れには、いくつかの原因が考えられます。また、 手荒れと似た症状でも、別の病気がある可能性もあります。症状が悪化する場合は、医師に診てもらうなど正しい対応をすることが大事です。
そこで、今回の記事では、症状に悩んでいる方に向けて、手荒れの原因や主な症状、対策などを解説します。おすすめのハンドクリームも紹介するので、手荒れの症状を改善したい方はぜひ参考にしてみてください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。

手荒れとは?

手荒れを期にする50代女性

「手荒れ」とは、アレルギーや乾燥などによって手の皮膚が水分を失い、荒れている症状のことをいいます。 医療用語では、湿疹の一種である「進行性指掌角皮症」などがあります。水仕事をする主婦の方が発症しやすいことから「主婦湿疹」とも呼ばれています。
手荒れは症状によって疾患名が異なり、赤みやかゆみ、皮むけ、ひびわれ、水疱などが、手首や手のひら、指に発症します。ただ荒れるだけでなく、悪化して細菌感染を起こすことがあるので注意が必要です。
手の皮膚はほかとくらべて皮脂腺が少なく乾燥しやすいため、荒れやすいといわれています。また、汗腺が多いので角質層がダメージを受けやすく、荒れることが多いとも考えられています。

手荒れがひどいのは何が原因?

手荒れがひどくなる原因は、ひとつだけではありません。 この章では、手荒れがひどくなるさまざまな原因を解説するので、普段から症状に悩んでいる方は参考にしてみてください。

水仕事や手洗いの機会が多い

美容師や医療・介護職、飲食店の従業員、主婦の方は、水仕事や手洗いの機会が多く、手荒れを発症しやすくなります。 皮膚の水分が手についた水分と一緒に蒸発して乾燥しやすくなります。 特に乾燥しやすい冬に発症しやすいです。
また、冷たい水よりもお湯の方が、皮脂が抜けて乾燥します。寒くなってくるとお湯をつかう機会が増えるので、手荒れしやすい方は気を付けましょう。

アルコールなどの化学的刺激が多い

 20代女性家事イメージ

アルコールなどの化学的刺激も手荒れの原因のひとつです。 アルコールには皮脂を除去する強い力があり、揮発するときに必要な皮脂や水分を奪います。このため皮膚を乾燥状態にしてバリア機能を低下させます。
皮膚のバリア機能が低い状態で、さらにアルコールなどの化学的刺激を加えると炎症が起きやすく、手荒れが悪化するという悪循環になってしまいます。

アレルギーやアトピー性皮膚炎を持っている

アレルギーやアトピー性皮膚炎のある方は、手首や手のひらなどに症状が出て手荒れになるケースがあります。
アレルギーのある方は、植物や金属、化粧品や衣類など特定の物質に触れることで手荒れを発症します。そのため、手荒れの治療だけではなく、アレルギーの原因となる特定の物質を避けることも必要です。
アトピー性皮膚炎の方も、症状を繰り返し発症する方が多いため、医師に相談して原因を特定することをおすすめします。

日焼けなどの刺激を受けている

紫外線などの刺激を受けると、肌のバリア機能がダメージを受け、さらに刺激を受けることで乾燥を引き起こします。 乾燥が悪化すると、手荒れになることがあります。
手荒れは、秋から冬にかけて寒い季節に起こりやすいと考えられていますが、さまざまな原因によって一年中発症しやすいので、日ごろのケアが大切です。

【種類別】手荒れの主な症状

ミドル女性の手

手荒れには、さまざまな症状があります 。一般的な手荒れの症状や、原因の疾患について詳しく解説するので、ご自身がどれに当てはまるのかみてみましょう。

ひび

ひびは、肌が乾燥して亀裂が入った症状です。 乾燥して固くなった状態で指を曲げたり伸ばしたりすると、皮膚の表面が耐えられず亀裂が入ってしまいます。そのため、ひびは指の関節部分に多く発症します。
さらに、ひびは手だけではなく、足に発症することもあります。特にかかとに発症しやすく、かかとの皮膚がかたくなっているときは注意が必要です。

あかぎれ

あかぎれは、ひびの症状が悪化して亀裂が深くなり、炎症や出血を起こした状態です。 あかぎれも、指の関節部分やかかとに発症しやすい傾向があります。
あかぎれはひびに比べて見た目も痛々しく、また水がしみるため日常生活に支障をきたすようになります。水仕事が多い方や、空気が乾燥している秋から冬にかけて発症する人が多いので、症状が悪化しないよう早めの対策をおすすめします。

手湿疹:慢性刺激性皮膚炎

慢性刺激性皮膚炎は、水仕事や手をつかう作業などで、常に手に刺激を受けている方に発症する手湿疹です。 乾燥による亀裂やささくれ、赤み、かゆみ、湿疹などの症状を引き起こし、特に冬になると悪化する傾向があります。
石けんやアルコール、洗剤などの外的刺激が原因と考えられますが、仕事の都合や日常生活で必要なため原因を避けることは難しいといわれています。

手湿疹:アレルギー性皮膚炎

手湿疹は、アレルギーによって起こることもあります。 アレルギー性皮膚炎の場合は、植物や金属、化粧品など特定の物質にアレルギー反応を起こし、発疹やかゆみ、赤み、腫れなどの症状が出ます。
人によりますが、アレルギー性皮膚炎は原因となる物質に触れてすぐに発症するのではなく、蓄積されて症状が出ます。しかし一度症状が出ると、その次は発症までの時間が短くなる傾向があるので注意が必要です。

ひどい手荒れを治すための対策

手荒れや乾燥を防ぐためハンドクリームを塗る女性

手荒れは季節を問わず発症する可能性があり、日ごろからのケアが大切です。 この章では、手荒れの症状がひどくなった場合の対処方法をいくつか紹介します。手荒れに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

手洗いの方法を変える

手洗いが手荒れの原因となっている可能性があります。 そのため、まずは手洗いの方法を変えてみましょう。手荒れ対策のために、以下の点を意識しましょう。
  • ・アミノ酸系の界面活性剤を使用したハンドソープをつかう
  • ・保湿成分が含まれているハンドソープをつかう
  • ・お湯をつかわない
  • ・手を拭くときは強くこすらずに、やさしくおさえるようにして拭く
  • ・水滴を残さないようにしっかりと拭く
  • ・手指消毒だけで済むときはハンドソープをつかった手洗いを極力避ける

 

手荒れが気になるときには、手洗いのときだけではなくシャンプーや食器用洗剤も肌に優しいものを選びましょう。

市販薬をつかう

手荒れの症状がひどいと、手洗い方法の改善やハンドクリームを塗るだけでは治らないことがあります。ハンドクリームは保湿のために使用するもので、治療薬ではありません。そのため、 症状がひどく炎症を起こしている場合は、保湿よりも炎症を抑える治療薬が必要になります。
薬局やドラッグストアなどで市販されているので、症状がひどい方はつかってみてください。そのままにしておくと症状が悪化する可能性もあるので、早めに対処しましょう。

病院で受診する

市販薬をつかっても改善されない場合や、症状がひどいときには、病院で診てもらうことをおすすめします。
もし手荒れの原因がアレルギーなら、治すには原因の特定が必要です。また、症状が手荒れに似たほかの病気の可能性もあるので、なるべく早めに診てもらいましょう。

ハンドクリームなどで保湿をする

肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、手荒れ対策としてこまめにハンドクリームで保湿をすることが大切です。 手荒れをしていなくても、普段からハンドクリームを塗る習慣をつけるとよいでしょう。
さまざまな種類のハンドクリームが販売されているので、ご自身の肌に合ったものを選びましょう。また、ハンドクリームを塗ったあとにマッサージをすると、より高い効果が期待できるとされています。

ひどい手荒れを改善するのにおすすめのハンドクリーム

ハンドクリームを塗る若い女性の手元

手荒れ対策のために、日ごろからハンドクリームを塗って保湿ケアをすることが有効です。 そこで、手荒れ予防・対策におすすめのハンドクリームを3つ紹介します。どのハンドクリームをつかったらよいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。

クナイプ ハンドクリーム バニラ&ハニーの香り

クナイプ ハンドクリーム バニラ&ハニーの香り

「クナイプ ハンドクリーム バニラ&ハニーの香り」は、アーモンドオイルやマカダミアナッツオイル、はちみつオイルといった天然美容成分配合のハンドクリームです。
マカダミアナッツオイルは肌を保湿してつややかに整える効果が、はちみつオイルは肌にうるおいを与える効果が期待できます。
テクスチャーはさらさらで肌に素早く浸透するので、べたつくこともなく手作業を邪魔しません。香りが甘く癒し効果もあるので、リラックス効果も求める方におすすめです。

コーセーコスメポート コエンリッチQ10 薬用ホワイトニング ハンドクリーム

コーセーコスメポート コエンリッチQ10 薬用ホワイトニング ハンドクリーム

「コーセーコスメポート コエンリッチQ10 薬用ホワイトニング ハンドクリーム」は、20代をピークとして減少するコエンザイムQ10を配合したハンドクリームです。コエンザイムQ10は、シワやたるみといった老化現象を改善し、若々しい肌を保つ効果があるといわれています。
爪やささくれもケアできる3種類のキューティクルオイルが含まれ、乾燥が気になる手の爪先まで保湿効果が期待できます。

メンソレータム ハンドベール 手荒れバリアクリーム

メンソレータム ハンドベール 手荒れバリアクリーム

「メンソレータム ハンドベール 手荒れバリアクリーム」は、角質層深くまで保湿し外的刺激から肌を守るハンドクリームです。 肌荒れを防ぐ有効成分であるビタミンE誘導体やレチノール誘導体を配合して、つらい乾燥や手荒れに悩んでいる方におすすめです。
テクスチャーはべたつきにくいなめらかタイプで、ゴールデンシトラスの香りが楽しめます。手荒れに悩んでいる方は、一度試してみてください。

手荒れに似ている別の病気

手荒れイメージ

手荒れと症状が似ていて、見わけるのが難しい病気があります。 もし、保湿や市販薬で症状が改善されない場合は、病院で診てもらうことをおすすめします。手荒れと似ている病気を具体的に紹介しましょう。

かぶれ(接触皮膚炎)

かぶれは、かゆみや小さな水ぶくれ、赤みなどを発症する病気です。 植物や金属などの原因物質に接触することで発症します。かぶれは原因物質が触れた箇所に発症し、悪化すると炎症やほてり感を伴うこともあります。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、膿疱(膿がたまった小さな水ぶくれ)が手や足にできる病気です。 人によっては、爪が変形したり骨・関節の痛みを生じるケースもあります。
人にうつることはありませんが、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返します。

水虫(手白癬)

水虫(手白癬)とは、白癬菌(はくせんきん)というカビが人の手に感染し発症する病気です。 手の皮膚がむけたり湿疹ができたりします。 手白癬は、白癬菌に感染した人や動物に触れたり、白癬菌が付いているものに触ることで感染します。
糖尿病を患っている場合、白癬菌への感染をきっかけにほかの感染症を引き起こす可能性が高いため、特に注意が必要です。

乾癬

乾癬(かんせん)とは、皮膚の炎症が慢性的に起こる病気です。個人差がありますが、ひじやひざ、頭皮、髪の毛の生え際など、外部からの刺激を受けやすい箇所に発症しやすい傾向があります。
人に感染すると勘違いされることも多いですが、ほかの人にうつることはありません。

疥癬

疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニというダニの一種が人間の皮膚に寄生して発症する病気です。 胸部や腹部、ふとももなどに激しいかゆみが起こり、肌から肌へ、もしくは衣類などを介して感染します。特に高齢者施設や病院、養護施設などで集団発生するケースが増えています。

手荒れがひどいときは放置せず早めの受診を!

医療イメージ 対面 診察

ハンドクリームの使用や手洗い方法の改善など基本的な保湿ケアを続けても、手の乾燥や手湿疹が良くならない場合は、がまんせずに早めに皮膚科を受診しましょう。 症状を何度も繰り返す場合も、医師に診てもらうことをおすすめします。
そのほかにも、下記の症状に当てはまる場合も早めに皮膚科を受診しましょう。
  • ・がまんできないほどの炎症の痛みやかゆみがある
  • ・炎症範囲が広い
  • ・軽度ではあるがステロイド外用剤を1週間使用しても症状が改善されない、もしくは悪化した
ステロイド外用剤を1週間使用しても良くならない場合は、薬の使用を中止してください。また、手荒れの原因がアレルギーの場合は、原因物質の特定が重要なので、早めに医師の診察を受けましょう。

ひどい手荒れを早めの対策で改善しよう!

主婦湿疹

乾燥やアルコールによる外的刺激など、手荒れにはいくつかの原因があります。 手荒れは秋から冬にかけての寒い時期に発症するイメージがありますが、実は1年中ケアが必要です。
手荒れを発症しないためにも、普段の手洗い方法を工夫したり、ハンドクリームで保湿ケアをしたりしましょう。もし手荒れの症状が出てしまった場合は、市販薬の使用や医師の診察を受けることをおすすめします。
手荒れがひどい場合は、ほかの病気の可能性もあるので、早めに医師に相談してみてください。早めに対策をとり、手荒れの症状を改善しましょう。

この記事が役に立ったら☆をタップ

役に立った

RANKING

ランキング