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ガス代を節約する15の方法!お風呂やキッチンで意識するポイントを徹底解説

節約

毎月一定額かかる光熱費を減らし、ゆとりのある暮らしをしたいと考える方は多いと思います。一方で、光熱費は生活に欠かせないライフラインであることから節約は難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、 ガス代を節約する15の方法を紹介 します。さまざまな視点で節約する方法を解説しますので、少しでもガス代を抑えたいという方はぜひ最後までお読みください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。

世帯別のガス代平均額

水道光熱費

総務省統計局「家計調査」によると、全体の1か月ガス代平均額は4,648円です。 なお、世帯人数別のガス代平均額は、以下のようになります。

  • 1人暮らし:3,001円/月
  • 2人暮らし:4,330円/月
  • 3人家族:4,930円/月
  • 4人家族:4,882円/月
  • 5人家族:4,883円/月
  • 6人以上家族:5,213円/月

2人暮らし以上の世帯では大きな差はありません。しかし、1人暮らしから2人暮らしになると1,000円以上の差が出ていました。また、こちらの平均額は1年間のものとなっており、季節の違いで多少の変動があります。夏場はそれぞれ1,000円前後安くなっていますが、冬場は2,000円前後高いガス代となっています。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い

ガス

一般家庭で使用されるガスには「都市ガス」と「プロパンガス」があります。どちらを使用しているかによっても金額が変わるため、それぞれの違いを理解しておきましょう。

都市ガス

都市ガスは、プロパンガスと比較して月額料金が安いのが特徴です。 その理由は、地下に設置されたガス導管を通じて供給されるからです。都市ガスは、ガス導管が近くにある好条件の場合でも、10~15万円程度の初期費用がかかります。しかし、主に人口の多い都市部を中心に使用されているので、1度ガス導管を設置すれば、配送費や人件費などランニングコストがかかりません。そのため、広く浅くガス導管設置にかかった費用を回収できます。 長期的な使用を考えると初期費用がかかったとしても、月額料金の安い都市ガスは十分な節約効果が期待できるでしょう。

プロパンガス

プロパンガスは初期費用は抑えられますが、月額料金が高くなる傾向にあります。 理由は、プロパンガスを使用するためには、小売業者や元売業者が定期的に各家庭にガスボンベを配送する必要があるからです。毎月のガス料金に配送費や人件費が含まれるため、ランニングコストがかかります。一般的に、都市ガスよりプロパンガスの方が1.8~2倍ほどガス代が高いといわれています。

【お風呂編】ガス代を節約する方法6選

お風呂

家庭のガス使用のほとんどが、お風呂とキッチンです。 特にお風呂は、お湯を大量に使用するため、節約をしたい方はつかい方を見直してみるのがおすすめです。ここでは、お風呂のガス代を節約する方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

追い焚きを控える

経済産業省の資源エネルギー庁の調べによると、1日1回追い炊きをなくすことで年間約6,190円の節約になるとされています。可能であれば家族が同じ時間帯に続けて入ることが望ましいですが、その方法は難しいというご家庭もあるでしょう。そのようなご家庭の場合は、保温シートや浴槽の蓋を利用してお湯が冷めるのを防ぐ方法がおすすめです。 少しでもお湯の温度を維持し、追い炊きをする回数を減らすことでガス代の節約効果が期待できます。

お風呂の設定温度を下げる

高い温度のお湯を沸かすためには、その分エネルギーが必要なのでガス代も上がります。そのため、使用するお湯の設定温度を下げることでガス代の節約効果が期待できます。しかし、節約のためだけに温度を下げてしまうと快適さが失われるので注意が必要です。季節によって快適なお湯の温度は異なるため、気温に合わせて変更すると良いでしょう。 浴槽に溜めるお湯であれば、37〜42℃程度の間で調整するのがおすすめです。 夏場はぬるめのお湯の方がリラックス効果が高まり、安眠できるといわれているので、低く設定することで快適に過ごせます。

お風呂とシャワーを世帯によってつかい分ける

浴槽にお湯を溜めるとガス代が高くなると思われますが、お風呂を使用する人数によってはシャワーだけの方が料金が上がる可能性があります。ですので、 浴槽に溜めるかシャワーで済ませるか、世帯人数や家族が入浴する時間帯によってつかい分けるのがおすすめです。
たとえば、一般的なシャワーヘッドで17分ほど出すと200Lのお湯をつかいます。200Lは浴槽1杯分くらいなので、家族が多い場合はお風呂を溜めた方がシャワー時間も短くなるためガス代の節約になります。逆に、1人暮らしなどシャワーの使用時間が短い場合は、お風呂を溜めずに済ませた方がガス代を抑えられるでしょう。

湯船を満杯にしない

当然のことながら、湯船をお湯で満杯にするとその分ガス代は上がります。8分目を目安にしている方もいると思いますが、入浴すれば体積で水かさが増すためそれより少ない量でも十分に浸かれます。身体の大きさや好みにもよりますが、 現在溜めているお湯の量が本当に必要かどうかチェックしてみましょう。 1度入浴しながらお湯張りを行い、自分に丁度良い量を見つけることでガス代の節約に繋がります。

シャワーをつかう時間を短縮する

シャワーを17分間出しっぱなしにすると、約200Lのお湯をつかうことになります。17分以内でシャワーを終えられれば浴槽に溜めるよりガス代を抑えられますが、それより長い時間つかう場合は節約にはなりません。
ですので、 シャワー入浴で節約を考えている方はつかう時間をできるだけ短縮しましょう。 また、浴槽に溜めて身体を流すときだけシャワーをつかうという場合も、こまめに止めてトータルの使用時間を短縮することが大切です。手元に止水ボタンがあるシャワーヘッドなら、オンオフの切り替えが簡単でとても便利です。

節水シャワーヘッドをつかう

節水シャワーヘッドをつかうことで、一般的なものに比べて40〜70%お湯の使用量を減らせます。 また、節水シャワーヘッドは手元に止水ボタンが付いている商品が多く、お湯をすぐに止められるため無駄を省けます。使用するお湯の量が減らせるため、ガス代の節約に効果的です。節水シャワーヘッドはガス代の節約に加えて、水道代を抑えられるため高い効果が期待できます。

【キッチン編】ガス代を節約する5選

キッチン

お湯の使用量やガスコンロの使用時間を減らすことで、高い節約効果が期待できます。 ここでは、キッチンでできるガス代節約のポイントについて見ていきましょう。

お湯の使用を最小限に留める

食器洗いをする際、お湯をつかうという方も多いのではないでしょうか。 ガス代を節約したい場合は、できるだけお湯の使用量を抑えることが大切 です。まず気を付けたいのが、お湯の出しっぱなしです。食器や調理器具の汚れは先に落としておけば、お湯を出しっぱなしにする必要がなくなります。また、油汚れはお湯でなければ落ちにくいですが、それ以外の食器類であれば水で十分に洗えるためつかい分けて洗いましょう。

長時間ガスコンロを使用しない

煮込み料理を作る際は、どうしてもガスコンロをつかう時間が長くなります。長時間ガスコンロを使用すると、当然ながらガス代は高くなります。そこで、 長時間の煮込みが必要な料理を作る際は、最初の数分ガスを使用し、その後は保温して調理を行う「保温調理」がおすすめです。 保温性の高いもので鍋全体を包み込み、熱を逃がさず余熱じっくり煮込みます。保温調理であればガス代の節約にもなりますし、ずっとキッチンで見守る必要もないため時間を有効につかえます。

高火力を控える

強い火力で料理を行えば、その分ガスの使用量が増え料金も上がります。ガス代を節約したい方は、できるだけ火力を控えた献立を考えましょう。また、強火を控えて中火で調理することでガス代を抑えられます。一気に火を通したいときや焼き目を付けたいとき以外は、 極力火力を抑えて調理することでガス代の節約効果が期待できます。 また、鍋やフライパンから火がはみ出していると、火力の無駄になるため調理器具の大きさに合わせて調整することも大切です。

IHコンロに変更する

ガスコンロからIHコンロに変更することで、ガス代は大きく削減できます。プロパンガスは地域によって料金の差が大きいため、IHコンロにした方がお得なケースがあります。IHコンロは火力が弱いと心配する方もいますが、実際はガスより高火力で熱のロスが少ないです。ガス代を節約したい方は、IHコンロへの変更も検討してみましょう。
ただし、代わりに電気代がかかります。ですので、一概に必ず節約に繋がるわけではないため注意しましょう。 お住まいの地域の電気料金とガス料金の単価やプランを調べて、どちらがコスパが良いかを判断することが大切です。

電子レンジ・電気ケトルをつかう

料理をする際に、電子レンジを使用して下ごしらえを行うとガス代の節約に繋がります。たとえば、根菜類をつかった料理をするときに電子レンジで下ごしらえをしておけば、火の通りが早くなりガスを使用する時間が減ります。また、料理を温め直す際も鍋やフライパンでまとめて加熱するより、皿に取り分けて電子レンジを使用した方が経済的です。
ほかにも、電気ケトルでお湯を沸かすことでガス代を節約できます。電気ケトルは自動でスイッチが切れるため、無駄なコストがかかりません。電気ケトルを使用することで ガスを使用する時間が減り、無駄も省くことができるため光熱費の節約効果が期待できます。



【契約編】ガス代を節約する4選

ガス代 請求

契約方法や支払い方法を変えることで、家計全体の節約効果が期待できます。 ここでは4つのポイントについて解説しますので、生活スタイルやお住いの地域の状況に合わせて検討してみてください。

都市ガスに変更する

プロパンガスを利用している方は、都市ガスに変更することでガス代の節約効果が期待できます。地下に通したガス導管をつかって届けられる都市ガスは、人件費や配送費がかかりません。さらに、メンテナンスも人手と手間がかからないため、余分な人件費が発生しないのもメリットです。 ガス使用量以外の料金が加算されにくい都市ガスは、プロパンガスより低料金で利用できます。 都市ガスを利用できる地域の方は、変更も検討してみると良いでしょう。

オール電化に変更する

オール電化に変更して光熱費を1本化することで、ガス代の節約が可能です。ガスと電気を併用する場合は、それぞれに基本料金がかかります。しかし、1本化すればガスの基本料金は必要ありません。また、オール電化住宅の多くにつかわれている「エコキュート」は、料金の安い深夜帯にお湯をまとめて沸かします。
深夜帯料金が安いプランにしておけば、ガスより低料金でお湯を沸かせます。さらに、 ガスは使用する人数が増えると高くなりやすいですが、オール電化の場合はつかう人の数での変動が少ないのが特徴です。 ただし、深夜帯料金の安いプランは日中の電気代が高いため、生活スタイルを考慮して判断しましょう。
※電気代が高騰した場合、ガス代を上回る可能性がございます。

ガス会社を切り替える

プロパンガスを利用している方は、現在の契約内容といくつかのガス会社の料金を比較検討してみましょう。プロパンガスは以前より自由化されており、各ガス会社が自由に料金設定を行えます。そのため、 同じ地域であっても選ぶガス会社によって料金が異なる場合が多いです。 現在使用中のガス料金が高いと感じている方は、1度ほかのガス会社の見積もりをとって比べてみましょう。ただし、賃貸住宅の場合は借りる側の一存では決められないため注意が必要です。

ガス代をクレジットカードで支払う

ガス代の支払いをコンビニ振り込みや銀行引き落としにしている方は、クレジットカード引き落としにすることでお得になる場合があります。 クレジットカードによっては、公共料金を支払うことでポイントがたまる特典が設けられています。 dカードなら、電気やガスなどの公共料金の支払いに利用でき、100円につき1ポイントたまるため非常にお得です。毎月の固定費をdカード払いにすれば、大きな節約効果が期待できます。

ガス代を節約して月々の出費を減らそう!

節約

ガス代の節約は、普段の生活のなかで取り組むことができます。まずは、ガス代の大部分を占めるお風呂のつかい方を見直してみましょう。季節に合わせた設定温度の変更やシャワーのつかい方など、少し意識を変えるだけで節約効果が期待できます。シャワーのつかい方を見直す際は、節水シャワーヘッドへの交換がおすすめです。
ガス代だけでなく水道代も抑えられるため、家計全体の節約に繋がります。また、キッチンでは電子レンジや電気ケトルなどを活用して、ガスの使用量を減らすことを意識してみましょう。便利家電を活用することで、時短にもなり暮らしに余裕が生まれます。 節約を意識することは大事ですが、生活が窮屈にならないよう無理のない範囲で取り組むことが重要です。

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