トレンド

毎週曜日更新

頭痛と肩こりの原因や対処方法は?おすすめのツボやストレッチをご紹介

頭痛も肩こりも、体に不調をきたす要因のひとつです。これらの症状があると、集中できなかったり、気力が低下したりと、日常生活にも支障をきたしかねません。頭痛と肩こりは、症状が出ている部位は違いますが、関係している場合があります。

この記事では、なかなか治らない頭痛の対処方法や、頭痛に効くツボ、肩こりに効くストレッチなどをご紹介します。頭痛と肩こりを解消して、スッキリとした毎日を送りましょう。

※ストレッチによる効果は体調や体質によって異なりますので、効果が出ることを保証するものではありません。体調を踏まえた上で、ご自身の判断で行ってください。

なかなか治らない頭痛と肩こりの原因は?

なかなか治らない頭痛と肩こりの原因は?

頭痛や肩こりは何が原因で起きているか、ご存じですか。頭痛や肩こりの原因を知ることで、これらの関係を理解できますよ。ここでは、頭痛と肩こりの原因について解説します。

頭痛と肩こりの原因

肩こりは、頭や首、肩などの筋肉の緊張や血流不足が原因で引き起こされます。「肩こりが原因で頭痛が起きる」というわけではなく、筋肉の緊張や血流不足が肩こりだけでなく頭痛を引き起こしているのです。

このような頭痛は緊張型頭痛の可能性が高く、頭痛の約70~80%は緊張型頭痛だといわれています。緊張型頭痛の原因には、筋肉の緊張や血流不足のほかにストレスがあげられます。頭痛には緊張型頭痛のほかに片頭痛があり、どちらの頭痛も男性より女性の有病率が高いという特徴があります。

女性の片頭痛の中には、生理がはじまるころになると必ず頭痛が起きるという人や、生理が終わると頭痛が起きるという人が多く、これらはいずれもホルモンが変動する時期に起こっています。そのため、頭痛によってはホルモンバランスが関係している可能性があります。

こんな症状があるなら緊張型頭痛かも

緊張型頭痛には以下のような症状が見られます。

1.頭が締めつけられるような痛み
2.目の奥が痛む
3.吐き気や嘔吐
4.慢性的な頭痛がある
5.肩こりや首の筋のこりと頭痛がいっしょに出る

症状は、頭を締めつけられるような頭痛が持続的に発症し、「ヘルメットをかぶったような圧迫感」「はちまきで締めつけられるようなギューっとした痛み」などと表現されることがあります。

緊張型頭痛の症状は、後頭部から首筋にかけて、多くの場合両側に見られます。症状が悪化すると、頭痛が頻繁に発症するようになり、慢性的な頭痛になる可能性があるため、注意が必要です。

緊張型頭痛の対処方法

緊張型頭痛の対処方法

緊張型頭痛を慢性化しないためには、なるべく早く緊張型頭痛を解消することが大切です。ここでは緊張型頭痛の対処方法を解説します。また、肩こりも関係しているため、肩こりの対処方法も合わせて解説します。

ストレッチをする

デスクワークや、パソコン、スマホの普及で、気づかないうちに長時間同じ姿勢を続けていることはありませんか。同じ姿勢を続けることで、首、肩周りの筋肉が緊張し、血流が悪くなるため、肩こりになりやすくなります。

休憩時間にストレッチを取り入れて、筋肉をほぐしましょう。ストレッチは、両肩を上げてストンと落とす、首を左右に曲げる、椅子に座ったまま前屈するなど、仕事の合間でも簡単にできるもので大丈夫です。なるべく毎日続けるように心がけてください。時間がある人は、ストレッチだけでなく、ヨガやフィットネスを行ってみるといいでしょう。
■「【女性向け】自宅でできる簡単フィットネス♪」はこちら>>

お風呂や蒸しタオルで首・肩を温める

お風呂や蒸しタオルで首・肩を温めることで、首・肩周りの血流がよくなります。首・肩の筋肉のコリは、温めることでほぐしやすくなるので、ストレッチ前にお風呂に入ったり、蒸しタオルで温めたりすると、ストレッチの効果がアップしますよ。

緊張型頭痛は、血流不足が原因のひとつとして挙げられます。そのため、頭痛がひどいときにアイスノンなどで冷やすと逆効果です。自分の頭痛はどのタイプかを知った上で対処しましょう。

マッサージをする

首や肩周りの血流を促進するには、マッサージも効果的です。ストレッチと同じく首や肩周りのコリをほぐし、血流を促進することができるので、緊張型頭痛にお悩みの人は、マッサージを取り入れるようにしましょう。

マッサージは空いた時間に数分で行えてとても手軽です。より手軽に行いたい人は、マッサージ器をつかってコリをほぐす方法もありますよ。
■「マッサージ器」を探す>>

姿勢を見直す

肩こりの原因のひとつは、姿勢が悪いことによる筋肉のコリや、首、肩周りの血流不足です。デスクワークや、スマホの操作などで、気づかないうちに猫背になっている可能性があるので注意が必要です。

なるべくこまめに休憩を取り、体を伸ばすように心がけ、姿勢を正すようにしましょう。また、普段から正しい姿勢を意識して、姿勢を見直すことが大切ですよ。

適度に休憩する

姿勢を見直すためにも、適度に休憩することは大切です。緊張型頭痛は、首や肩周りの筋肉のコリ、血流不足が原因です。適度に休憩し、姿勢を正したり、ストレッチやマッサージをしたりして、筋肉のコリや血流不足を解消しないと、頭痛が悪化する可能性があります。

頭痛の悪化は、集中力が落ち、体に不調をもたらします。慢性化しないよう、休憩を取りつつ、仕事などに取り組むといいですよ。

湿布を貼る・薬をつかう

ストレッチやマッサージ、姿勢の見直しなど、筋肉のコリ、血流不足を解消する方法はいろいろありますが、どれも効果がなく、肩こりや頭痛がひどい場合は、薬をつかうことも考えましょう。

市販の湿布や痛み止めをつかえば、肩こりや頭痛を和らげることができます。薬をつかうときは、決められた容量・用法を必ず守ることが大切です。それでも症状がひどい場合は、医療機関に相談することをおすすめします。決して決められた量以上の薬を飲まないようにしてください。

自分で押せる!頭痛・肩こりに役立つツボ

自分で押せる!頭痛・肩こりに役立つツボ

人間の身体にはさまざまなツボがありますが、頭痛や肩こりの解消に役立つツボがあるのをご存じですか。ここでは頭痛・肩こりに効くツボを紹介します。

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺん中央の少しくぼんだところが百会です。両手の中指を、耳の上から真直ぐ上にずらして、頭の左右中心を両手の中指で押さえます。ツボを押すときは、息を吐きながら10秒ほどかけてゆっくりツボを押し、指をゆっくりと離します。ツボは皮膚に対して垂直に押すのがポイントです。

頷厭(がんえん)

額の髪の生え際を耳の先端に向かって親指1本ほど進んだところにあり、左右の耳の少し上から、こめかみのあたりにかけての髪の生え際のところが頷厭です。効果を高めたいからといって、あまり強く押すのはよくありません痛くて気持ちいいくらいが、ちょうどよい力加減です。あまり強く押すと、痛くなるので気をつけましょう。

風池(ふうち)

両耳の下を結んで、両耳から指2本分内側あたりが風池です。風池は、頭を支える首の血流改善が期待できるツボです。刺激すると、首のこわばりが取れて軽くなります。また、痛みやコリを取るだけではなく、頭痛の予防にもなるので、普段からツボを押すようにしましょう。

天柱(てんちゅう)

頭の後ろの髪の生え際にあり、首から頭にかけて走っている2本の太い筋肉の、外側にあるくぼみの部分が天柱です。刺激することで、首周りの血流促進ができ、頭から肩にかかる痛みを和らげる効果が期待できます。さらに首の血流をよくすることで、身体の抵抗力アップも期待できるので、天柱を刺激すれば、首回りの痛みの改善や体の不調の予防にもなりますよ。

肩井(けんせい)

肩の付け根と肩先の中間あたりで、やや背中側にあるのが肩井です。肩から頭部にかけての血流を促進して、肩から背中の筋肉をほぐす効果が期待できます。肩が凝ってしんどい、筋肉が張って動かしにくい、鈍痛があるなどの症状を改善することができます。慢性的な肩こりに悩んでいる、常に肩が重い等の症状がある人は、肩井をしっかりと刺激するといいですよ。

完骨(かんこつ)

耳の後ろにある骨の膨らみの後ろにあるくぼみが完骨です。首のこりがほぐれるため、頭の血流がよくなります。これにより頭痛を和らげる効果が期待できます。人差し指の腹で、10秒程度圧迫してあげてください。リラックスした状態で、力を入れすぎないように刺激しましょう。

肩こり解消におすすめのストレッチ

肩こり解消におすすめのストレッチ

肩こりを解消するために、ストレッチを取り入れてみましょう。肩こりの慢性化や、緊張型頭痛の悪化も予防できますよ。ここではおすすめのストレッチを3つ紹介します。

肩まわし運動

肩を回して肩甲骨を大きく動かしましょう。肩甲骨を大きく動かすと、肩周りの筋肉がほぐれていきますよ。

1.まず肩に手を置いて、後ろに回します。
2.反対側の肩も同じように行います。

肩を回すときは、上半身もいっしょに回すようにすると、上半身全体を伸ばすことができますよ。肘を高く上げて、二の腕が耳の横を通るように回すようにするのが、上手に肩を回すポイントです。

座ったままできる肩甲骨のストレッチ

ストレッチには座ってできるストレッチがあります。立った状態でのストレッチがつらい人は、座ってストレッチを行いましょう。

1.座った状態で指を肩につけ、背中を開くようにして、両肘を胸の前で合わせます。
2.息を吸いながらゆっくりとした動作で、両肘を頭の横まで移動します。
3.ゆっくりと息を吐きながら、胸を大きく開いて肘を下ろします。この時、両肘を背中で合わせるイメージで行います。

10回を目安に行いましょう。ゆっくりと呼吸しながら、呼吸に動作を合わせるのがポイントです。このストレッチでは、猫背や肩甲骨周辺の筋肉をほぐすことができますよ。

背中つなぎストレッチ

背中で、片方は肩の上から、もう片方は肩の下から手を回して、手をつなぐようにします。体が硬い人は無理をせず、できる範囲で行ってください。このストレッチは、起床後やお風呂上りなどに行うといいでしょう。簡単なストレッチなので、習慣づけると肩こりに効果的ですよ。
■「【つらい肩こり解消に】簡単にできる肩甲骨はがしストレッチ3選」はこちら>>

まとめ

頭痛と肩こりの原因や対処方法は?おすすめのツボやストレッチをご紹介

肩こりや頭痛は、首や肩周りの筋肉のコリ、血流不足によって引き起こされます。仕事中でも適度に休憩を取り、ストレッチやマッサージ、ツボ押しなどをできる範囲で行いましょう。

肩こりはそのままにしておくと慢性化する恐れがあるので、できるだけ早く肩こり解消に取り組むことをおすすめします。肩こりについて、もっと詳しく知りたい人は、dヘルスケアの健康コラムで肩こりについて読んでみてくださいね。
■「dショッピングでお役立ちグッズを探す>>
■「dヘルスケア 健康コラム 肩こり・腰痛」はこちら>>

監修者:長浜 理恵

保有資格:看護師、保健師、日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、パーソネルリンパケアリスト、コスメ薬事法管理者

2008年から2015年まで大学病院の耳鼻咽喉科病棟に勤務。結婚を機に一般内科の病院に転職。
妊娠中自分がつかっている化粧品などの成分が気になるように。2019年に日本化粧品検定1級&コスメコンシェルジュを取得し、美容ライターとして活動中。

この記事が役に立ったら☆をタップ

役に立った

RANKING

ランキング