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花粉症の予防・対策に良い食べ物・飲み物9選を紹介!控えるべき食品や注意点を解説

花粉症 女性

鼻水やくしゃみなど花粉症に悩んでいる人は多く、今では日本人の4人に1人が発症しているといわれています。花粉症は花粉を原因として起こるアレルギー反応で、体内につくられる抗体が一定数を超えることで発症します。
花粉症がひどいと夜寝られなかったり注意力・集中力の低下につながったりする可能性があるので、症状に悩んでいる人は対策・予防を行いましょう。 そこで、今回の記事では、花粉症の予防・対策に効果が期待できる成分や食品を紹介します。避けた方が良い食品も紹介するので、花粉症に悩んでいる人は参考にしてみてください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。

そもそも花粉症とは?概要を解説

花粉症 マスク

花粉症に悩んでいる人はたくさんいますが、なぜ花粉によってさまざまな症状が出るのでしょうか。 この章では、花粉症の原因や症状などを解説します。花粉症になりやすい時期も紹介するので、症状に悩んでいる人は参考にしてみてください。

花粉症の原因・症状

花粉症とは花粉を原因として起こるアレルギー反応で、季節性アレルギー性鼻炎ともいいます。 花粉症の原因としてスギやヒノキの名前をよく耳にしますが、日本ではシラカンバやブタクサ、イネなど60種類の花粉がアレルギー症状を引き起こすとされています。
基本的に、花粉は人間への害はありません。しかし、花粉が体内に侵入すると抗体がつくられ、一定の蓄積量を超えると、防衛反応として以下の症状を発症します。

  • くしゃみ
  • 鼻水、鼻づまり
  • 目のかゆみ
  • 頭痛
  • 肌あれ
  • 倦怠感
  • 食欲不振

花粉症は、アレルギー体質や不規則な生活をする人などが発症しやすいといわれています。また、大気汚染や食生活の欧米化なども花粉症が重症化する原因になっているとされています。

花粉症になりやすい時期

花粉症になりやすい時期は地域によって差があり、さらに花粉の種類によって飛散するタイミングが異なります。 一般的にスギは2~4月頃、ヒノキは3~5月頃に、日本各地で集中的に飛散するといわれています。 また、花粉症は春だけではなくブタクサやイネ、ヨモギなど秋に飛散する種類もあるので、花粉症の人は注意しましょう。

花粉症予防・対策に効果的な3つの成分

女性 鼻をかむ

花粉症予防・対策に効果が期待できる成分は、以下の3つです。

  • 乳酸菌
  • ビタミンD
  • 食物繊維

この章では、3つの成分が花粉症予防・対策に対して、どのような効果があるのか解説します。花粉症予防や対策をしたい人は、3つの成分を意識して摂取してみましょう。

乳酸菌

乳酸菌には腸内環境を整えて、免疫力を高める効果が期待できます。 免疫力が高くなれば、花粉症の予防・対策につながります。乳酸菌の種類は200以上と多く、代表的なものはR-1乳酸菌や乳酸菌シロタ株、プラズマ乳酸菌などです。乳酸菌は、ヨーグルトやチーズ、キムチなどに多く含まれているので意識して摂取してみましょう。

ビタミンD

ビタミンDには、免疫機能を高める効果があるといわれています。 ビタミンDの摂取によって、花粉症だけではなく風邪やインフルエンザ、心臓病、がんなどさまざま病気のリスク低下が期待できると考えられています。
ビタミンDは魚類に多く含まれ、さらに日光浴でも体内につくることが可能です。ビタミンD不足の人は、散歩やウォーキングをして太陽を浴びる習慣をつけてみましょう。

食物繊維

食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つにわけられます。水溶性食物繊維はいも類や海藻類に多く含まれ、腸内にある善玉菌のエサとなって腸内環境を整える効果があるといわれています。 腸内環境が改善されると免疫力が上がり、花粉症の予防・改善につながるでしょう。

花粉症の予防・対策に良い食べ物・飲み物9選

ヨーグルト

花粉症の予防・対策にはヨーグルトや青魚、チョコレートなどが効くといわれています。 そこで、この章では、花粉症の予防・対策に良い食べ物・飲み物を紹介します。花粉症の予防・対策をしたい人は、毎日の食事に取入れてみてください。

ヨーグルト・乳酸菌飲料

ヨーグルトや乳酸菌飲料には、乳酸菌が多く含まれているため花粉症の予防・対策におすすめです。 花粉症が気になりはじめる約3か月前から、意識して摂取してみましょう。ヨーグルトは、水溶性食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌と一緒に摂取するのがおすすめです。はちみつや干しプルーン、きなこ、バナナなどと一緒に食べると、さらに花粉症への効果が期待できます。
ヨーグルトの摂取量の目安は、1日200gです。空腹時に食べると胃酸によって乳酸菌が死んでしまう可能性があるので、食後に食べるのがおすすめです。また、人肌程度にあたためて食べると乳酸菌が活性化されるので、より高い効果が期待できます。

青魚

青魚には、DHAやEPAが多く含まれています。 DHAやEPAには、ロイコトリエン(アレルギー症状を引き起こす物質)の働きをおさえる効果があるため、花粉症対策・予防に良いといわれています。 また、DHAは脳に必要な栄養素のひとつです。脳に働きかけることでメンタル面を改善するので、花粉症によるストレス対策としての効果が期待できます。
DHAやEPAは体内ではつくられない成分なので、食事から摂取しなくてはいけません。青魚を食べる機会が少ないという人も、缶詰や刺身などを活用しながら摂取してみてください。

チョコレート

チョコレートに含まれているカカオポリフェノールは、免疫機能に働きかけアレルギー症状をおさえる効果があるといわれています。 血圧低下や動脈硬化予防などの効果も期待できるため、チョコレートは健康をめざす人におすすめの食べ物です。
花粉症の予防・対策としてチョコレートを食べるときは、カカオポリフェノールが多く含まれるものを1か月以上継続して摂取してみましょう。カカオが70%以上含まれている高カカオポリフェノールのチョコレートを食べると、より高い効果が期待できます。

きのこ

きのこ類には、食物繊維が豊富に含まれているので花粉症の予防・対策におすすめです。 食物繊維を摂取することで腸内環境が整えられ、免疫力を高められます。また、きのこに含まれているβグルテンには免疫を活性化する働きがあるので、アレルギー症状の予防が期待できます。
良質なたんぱく質が含まれるサケやサバなどと一緒に摂取すると粘膜の強化につながるので、花粉症対策をしたいときは意識して食事に取り入れてみてください。

ごぼう・れんこんなどの根菜

ごぼうやれんこんなどの根菜には、食物繊維が豊富に含まれているので、花粉症予防・対策におすすめです。特にれんこんには、アレルギーに良いといわれているポリフェノールが含まれているので、症状をおさえる効果が期待できます。
根菜を取入れるときは、皮ごと食べるのがポイントです。 皮がついた根菜と、花粉症に効果が期待できるきのこを一緒に調理してみてはいかがでしょうか。


梅干し

梅干しには、アレルギーの抑制効果があるといわれるバリニンが含まれます。 バニリンが体内の細胞に存在すると、花粉症の諸症状が和らぐとされています。 1日1粒でも効果があるといわれているので、花粉症が気になる人は梅干しを食べる習慣をつけてみましょう。
梅ジャムや梅シロップなど梅の加工品でも花粉症への効果が期待できるといわれているので、普段から意識して摂取してみてください。

緑茶

緑茶に多く含まれるカテキンは、アレルギー伝達物質を抑制する働きがあり、花粉症の症状をおさえるといわれています。 花粉症が気になる人は、緑茶を意識して飲んでみてください。
特に「べにほまれ」や「べにふじ」「べにふうき」という品種にはメチル化カテキンが多く含まれ、花粉症への効果が期待できるといわれています。ただし、加熱しすぎるとメチル化カテキンの効果が弱まるので注意してください。

ルイボスティー

花粉症対策・予防に、ルイボスティーがおすすめです。 ルイボスティーにはフラボノイドというポリフェノールの一種が含まれ、抗酸化作用があるとされています。 アレルギー症状をおさえる働きがあるので、花粉症への効果が期待できます。
ただし、即効性はないので日常的にルイボスティーを飲むのがおすすめです。ルイボスティーにはカフェインが含まれていないので、夜でもあんしんして飲めます。

コーヒー

コーヒーには、花粉症に良いとされているポリフェノールが含まれます。 また、コーヒーに含まれるカフェインは過剰な免疫システムの働きを抑制するといわれているので、花粉症の症状をおさえる効果が期待できるでしょう。
しかし、花粉症のときにコーヒーを飲むと悪化するケースがあります。コーヒーフレッシュには、アレルギーへの抵抗力を落とす働きがあるとされているトランス脂肪酸が含まれます。コーヒーフレッシュを入れて飲むと、逆に花粉症が悪化する可能性があるので注意しましょう。

花粉症の際に控える食べ物・飲み物4選

スイカ

スイカやメロン、トマトなど、花粉症のときに避けた方が良い食べ物・飲み物があります。 そこで、この章では花粉症の際に控える食べ物・飲み物を紹介します。花粉症が気になる人は症状が悪化する可能性があるので、なるべく避けるようにしましょう。

スイカ・メロン

イネ科の花粉症の人は、スイカやメロンを摂取すると唇が腫れたり口内がヒリヒリしたりと口腔アレルギーの症状が出る可能性があるので注意しましょう。 秋に花粉症の症状が出る人やスイカ・メロンを食べたときに口腔アレルギーの症状が出る人、もしくは両方にあてはまる場合は、口腔アレルギー症候群と花粉症を併発している可能性があるので、原因を特定するためにも医師に相談することをおすすめします。

トマト

スギの花粉症の人は、トマトを摂取すると口腔アレルギーの症状が出るといわれています。 トマトとスギの花粉に含まれているタンパク質が似ているため、口内がヒリヒリしたりのどの痛みが出たりとアレルギー症状が出る可能性があります。 人によっては症状が出ないケースがあるので、その場合は摂取しても問題ありません。

お酒

アルコールは、花粉症を悪化させるといわれています。 アルコール分解時に生成されるアセトアルデヒドは、アレルギー症状を誘発するヒスタミンの分泌を促進します。 また、アルコール摂取によって熱が発生し、炎症反応を強め症状を悪化させるといわれています。花粉症がひどいときは、お酒を控えましょう。

脂質の高い食品

ファストフードやスナック菓子など脂質の高い食品は、花粉症のときは避けることをおすすめします。 トランス脂肪酸が含まれ、多く摂取するとアレルギー症状を引き起こしやすくなるといわれています。 食品成分表示にショートニングやマーガリン、食用植物油などの記載がある場合は、トランス脂肪酸が多く含まれているので、なるべく避けるようにしましょう。

花粉症の際に食べ物・飲み物で注意すべき3つのポイント

お酒

花粉症のときには、バランスの良い食事やアルコールは控えるなど食事面で気をつけるポイントがいくつかあります。 この章では、花粉症の際に食事で気をつけるポイントを解説するので、症状に悩んでいる人は参考にしてみてください。

バランスの良い食事を心がける

花粉症の予防・対策には、免疫力を保つことが大切です。 免疫力を保つためには、バランスの良い食事を心がけましょう。 花粉症に良いとされている食品だけを摂取すると、栄養のバランスが悪く健康的な食事とはいえません。花粉症の予防・対策に効果が期待できる食品を取入れながら、バランスよく食事をとることをおすすめします。

アルコールは控える

アルコールは、花粉症を悪化させる可能性があるので、症状のある人は注意しましょう。 アルコールを飲み肝臓に負担がかかることで解毒機能がうまく働かず体内に花粉がたまるため、症状が出やすくなるといわれています。 また、アルコールには血管を拡張させる働きがあるので、目の充血や涙が出やすくなるなど症状が悪化する可能性があります。花粉症の予防・対策をしたい人は、なるべくアルコールを控えるようにしてください。

刺激物を摂りすぎない

香辛料を含む刺激物は、花粉症を悪化させる可能性があるので注意が必要です。 香辛料の摂取によって毛細血管が刺激されたり体内に熱が発生したりするため、アレルギー症状が悪化するといわれています。 刺激物を摂取するときは、スパイスの量を減らしたり香辛料の多い料理は避けたりと気をつけるようにしましょう。

花粉症に効果的な食べ物・飲み物で予防・対策をしよう

花粉症 女性

鼻水やくしゃみなど、花粉症に悩む人はたくさんいます。花粉症対策には乳酸菌とビタミンD、食物繊維が効果があるといわれています。きのこや青魚、根菜など花粉症に良いとされている食品を食事に取入れながら、対策・予防をしてみてください。ヨーグルトやチョコレート、緑茶など日常的に摂取しやすい食べ物は、食べるのを習慣にしてみましょう。
スイカやメロン、トマトなど人によっては症状を悪化させる可能性があるので、食事をするときには注意が必要です。 普段からバランスの良い食事を意識しながら、花粉症対策をしましょう。

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