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【2023年】土用の丑の日はいつ?風習の由来やうなぎ以外の食べ物を紹介

鰻重

夏の季節が近づいてくると「土用の丑の日の準備をしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。土用の丑の日は、毎年日付が異なるので事前に調べておくとあんしんです。
そこで本記事では 「今年の土用の丑の日はいつか」「なぜうなぎを食べるのか」「由来や風習」について解説します。 うなぎの食べ方や他の行事食も紹介しているので、メニューにお悩みの方もぜひ最後までご覧ください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。

2023年の土用の丑の日は7月30日

うなぎ

2023年の土用の丑の日は、7月30日です。 土用の丑の日は夏のイメージが強いですが、実は春夏秋冬すべての四季にあります。
2023年の季節別に見る「土用の丑の日」は、以下のとおりです。

1月19日(木)と1月31日(火)
4月25日(火)
7月30日(日)
10月22日(日)と11月3日(金)

1年を通して4回ある土用の丑の日ですが、一般的にメインとなる季節は夏です。また土用の丑の日は毎年同じ日付ではないですが、7月の後半あたりから8月の前半にかけて、夏の土用の丑の日を楽しみます。

そもそも土用の丑の日とは?

干支

土用の丑の日には「うなぎを食べる」といった習慣がありますが、その理由までは知られていないのではないしょうか。そもそも「土用の意味は何?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
そこで本章では、 土用の丑の日の基本知識について解説します。 土用の丑の日の意味や風習を理解して、当日を楽しく過ごしましょう。

「土用」の意味

土用の丑の日の「土用」には「季節の節目」という意味があり、春、夏、秋、冬が到来する直前の約18日間の期間を指します。 なぜ「土用」なのかというと、紀元前770年頃の古代中国がルーツとなっています。
中国古来の陰陽五行説である五行思想は「木火土金水」の要素からなり、それぞれ以下の季節に当てはめられました。

季節 要素 連想するイメージ
春は、草木が芽吹く「木」
夏は、1年で最も暑い「火」
秋は、実りの「金」
冬は、木枯らしの吹く静かな「水」

それぞれの要素を四季に当てはめていくと「土」がひとつ残り、その余った「土」を季節の節目に割り当て「土用」と名づけています。また「土」には「種を芽生えさせる準備期間」といった意味も含まれているのも由来の1つです。

土用の丑の日とは

丑の日の「丑」は、十二支(干支)の丑のことです。日本や中国などの国では「今年は丑年」などとその年を干支で表すように、年単位で繰り返されています。
昔の人は年単位を表すだけでなく日にちも十二支で数えていたので、12日ごとに「丑の日」が繰り返されました。つまり 12年周期で「丑年」がやってくるのと同じように「丑の日」も12日ごとに回ってきます。
土用の期間は約18日間で、丑の日が12日周期でやってくるため「丑の日」が年に2回巡ってくることもあります。その場合、2回目の丑の日を「二の丑」と呼びます。

土用の丑の日にうなぎを食べる理由・由来

鰻丼

土用の丑の日にうなぎを食卓に出すようになったのには、さまざまないい伝えがあります。なかでも有力なのは、 江戸時代の万能学者である平賀源内が「丑の日は【う】からはじまるものを食べると縁起が良い」と推奨した説です。
うなぎの旬は秋と冬なので、夏のうなぎは人気がなく当時のうなぎ屋は売上不振が続いていました。しかし、「本日土用の丑の日」と張り紙を出したところ大盛況となったとされています。また梅雨が終わり気温が一気に高くなる夏は特に体調を崩しやすいため、栄養価のあるうなぎが注目されます。
夏は食欲不振になる人が増えることから、精のつくうなぎを食べる風習が定着しました。現代ではうなぎを通販で取り寄せられるため、土用の丑の日を気軽に楽しめます。
土用の丑の日だけでなく、母の日や父の日、敬老の日などのギフトにも選ばれているので、ぜひチェックしてみてください。

【地域別】土用の丑の日のうなぎの食べ方

うなぎ 蒲焼

うなぎの食べ方は、東西で違いがあるのをご存じでしょうか。本章では、 代表的な「関東風」と「関西風」のうなぎの食べ方について解説します。
焼き方で仕上がりの食感や風味が少し異なるので、調理前にチェックしておきましょう。

関東風

関東の一般的なうなぎの開き方は「背開き」です。武士の街である江戸では、切腹を連想させる「腹開き」は縁起が悪く敬遠されていたため、背開きによるさばき方が定着しました。
また 関東のうなぎの調理方法は、蒸し焼きが一般的です。 白焼き(素焼き)で身を柔らかくしたあとに、タレをつけて仕上げ焼きをしていきます。
蒸し焼きは余分な脂が落ちるため、ふっくらとした仕上がりになるのが特徴です。一度火を通すと調理時間が短縮されることから、せわしない性格の江戸っ子気質に合う調理方法といわれています。

関西風

関西のうなぎのさばき方は「腹開き」にするのが一般的です。商人同士の「あらいざらい話す」という熱心な意気込みが原点で、商売で栄えた関西ならではの風習ともいわれています。
また関西風は「蒸す」工程がなく、じっくりと焼いていくので調理時間が長いのが特徴です。 商人は、時間をかけて商談するため「焼く時間が長い方が丁度いい」とされていました。
関東風よりもうなぎの表面がパリッとした食感で仕上がるので、香ばしい風味がお好みの方は関西風がおすすめです。dショッピングでは土用の丑の日などにおすすめのうなぎを購入できるので、ぜひ参考にしてください。

土用の丑の日に食べるうなぎ以外の食べ物6選

シジミ おすいもの

土用の丑の日はうなぎのイメージが強いと思いますが、 他にも「う」のつく食べ物や黒いものを食べる風習があります。 そこで本章では、土用の丑の日に食べる以下の行事食について紹介します。

  • 土用しじみ
  • 土用餅
  • 梅干し
  • ウリ科の野菜
  • うどん
  • 土用卵

うなぎが苦手な人や子どもが小骨を嫌がる場合は、上記の食べ物をぜひ選んでみてください。

土用しじみ

土用しじみとは、その名の通り「土用の丑の日」に食べるしじみです。夏の暑い時期に土用しじみを食べる風習は、縄文時代からといわれています。
しじみの旬は夏と冬で、夏のしじみは産卵前で身がふっくらと大きいのが特徴です。 また冬のしじみはうま味の詰まったコクのある味が楽しめます。
しじみは砂抜きが必要ですが、dショッピングでは「砂抜き済」の土用しじみも販売しています。栄養豊富なしじみは、土用の丑の日だけでなく日常の疲れや飲みすぎた日にもおすすめです。

土用餅

土用餅とは、餅をあんこで包んだ「あんころ餅」が一般的です。 土用餅はうなぎ同様、江戸時代から夏の土用の時期に食されています。
また昔から餅には「力の源」小豆の赤い色は「厄払いの力」があるとされ、無病息災を願って土用餅を食べる風習があります。暑さの厳しい夏の土用の丑の日は、健康に過ごせるように土用餅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

梅干し

土用の丑の日は、梅干しも定番の食べ物です。 6月頃に収穫した梅を塩漬けにして、夏の土用に3日程度天日干しすることを「土用干し」ともいいます。
夏の土用と梅雨明けの時期が重なりやすいため、天気が安定するこの季節に梅干しを干すのが適しています。また土用干しをするメリットは、以下のとおりです。

  • 太陽の光による殺菌作用
  • 水分を取り除き保存性を高める
  • 果肉を柔らかくする

梅干しにはクエン酸がたっぷり含まれており、疲労回復や食欲不振などの効果が期待されています。

ウリ科の野菜

夏の土用は「う」のつくウリ科の野菜も、定番の食べ物です。代表的なウリ科の野菜を以下に紹介します。

  • きゅうり
  • ゴーヤ
  • スイカやメロン

また夏に行う行事のなかに、江戸時代に弘法大師空海が日本に広めた「きゅうり加持」があります。 きゅうり加持は、過ごしにくい暑い夏を乗り切るために心身の健康を祈願する行事です。
人間と同じようにほとんどが水分でできている「きゅうり」に夏の病を封じ、健康祈願をします。土用の丑の日は病気を断ち切ることを祈り、きゅうりをつかった料理を出してみてはいかがでしょうか。

うどん

うどんはのど越しが良いので、食欲が落ちる夏の暑い時期にもおすすめの食べ物です。 温かいうどんは消化吸収にも優れているので、風邪をひいたときや胃腸が弱っているときにも食べやすいでしょう。
うどんと一緒にタンパク質や野菜も食べることで、夏バテ予防も期待できます。うどんは、うなぎに比べて求めやすい値段なのもうれしいポイントです。

土用卵

土用卵とは、夏の土用の時期にニワトリが産む卵です。 もともと卵は手軽にタンパク源を摂取できる完全栄養食ですが「土用卵」は、特に栄養が高いといわれています。
卵には良質なタンパク質が含まれていて、胃腸の冷えや癒し免疫力アップの効果が期待できます。卵は1年中手に入る食べ物ですが、土用の丑の日は栄養価の高い「土用卵」を狙ってみてはいかがでしょうか。

土用の丑の日はうなぎを食べて夏を乗り切ろう

鰻重

2023年の土用の丑の日は、7月30日の日曜日です。 土用の意味は「季節の節目の期間」で、丑は干支の「丑」を表します。
土用の丑の日はうなぎを食べるのが一般的ですが、東西で食べ方が異なります。関東風は蒸し焼きをすることで身が柔らかくなり、関西風は表面がカリっと香ばしい食感になるのが特徴です。
うなぎの他にも栄養価の高い「土用しじみ」や「土用卵」なども、暑さが厳しい夏の土用に食べると良いとされています。季節の変わり目で体調変化が出やすい土用の丑の日は、うなぎを食べて乗り切りましょう。

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