ひな人形の選び方ガイド|トレンド派&伝統派も満足!家族で楽しめるおすすめ特集


ひな祭りは、子どもの成長と健康を祈る日本の伝統行事。その象徴ともいえるひな人形は、歴史と文化を感じる特別なアイテムです。
この記事では、専門家の解説を交えながら、ひな人形の選び方やトレンド情報をお届けします。
dポイントマーケットで購入できるおすすめの商品もご紹介! 初節句を迎えるご家庭や、ひな人形の購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
監修者:和文化研究家、ライフコーディネーター、All About 暮らしの歳時記ガイド 三浦 康子さん
わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。さまざまな文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。著書、監修書多数。
ひな人形とは
ひな人形の歴史と文化的な意義
3月3日の「ひな祭り」は、本来は「上巳の節句」、別名を「桃の節句」といいます。
平安時代に中国から「上巳の節句」が伝わった当時は、女の子に限らず春の訪れを祝い、厄払いをする日で、紙などで人の形をかたどった人形(ひとがた)に自分の厄を移して水に流していました。
やがて、平安貴族の子どもたちの間で、紙の人形(にんぎょう)でおままごとをする「雛遊び(ひなあそび/ひいなあそび)」が盛んになると、厄を払う人形(ひとがた)と結びつき、男女一対の紙製のひな人形を水に流して厄払いをするようになりました。「ひな」というのは、小さくてかわいらしいものという意味です。
そして、人形作りの技術が発展すると、ひな人形は流すものから飾るものへと変化していきました。また、上流階級では嫁入り道具に豪華なひな人形を持たせるようになり、婚礼の様子や婚礼道具を模したものが好まれるようになっていきます。
江戸時代に「上巳の節句」(桃の節句)が五節句のひとつとして女の子の節句に定められると、立派なひな人形をひな壇に飾るようになり、娘のためにひな人形を飾っておまつりをする「ひな祭り」が人々の憧れになりました。
こうして女の子が生まれると、その娘にひな人形を用意して初節句を祝うようになり、不幸はその娘の身代わりとなって人形に受けてもらい、健やかな成長と幸せな人生を願うようになったのです。
現代におけるひな人形の位置付け
娘のためにひな人形を飾る習わしは今も昔も変わりませんが、ひな人形に寄せる思いに少し変化がみられます。
昔から、ひな人形はその子の厄を引き受けてくれるありがたい存在であり、女びなのような素敵な女性に育って幸せな人生を歩んでほしいと願って飾られてきました。
最近は、子どもが好んでくれるもの、かわいいもの、インテリアとして素敵なものといった視点が加わってきています。また、飾るスペースや収納方法を優先して選ぶ傾向が強くなっています。

いつ飾る? いつしまう?
ひな祭りは春を祝う意味もあるので、二十四節気の「立春」(暦の上で春がはじまる日、2025年は2月3日)を迎えたら飾りはじめてもよいと言われています。
また、厄を水に流す行事に由来するので、二十四節気の「雨水」(2025年は2月18日)に飾りはじめると良縁に恵まれるという言い伝えもあります。いずれも、その節気に入る日や吉日を選ぶことが多いです。
そして、ひな祭りがすんだらすぐに片付けるとよいとされています。なるべく早くしまうのは、「ひな人形を早くしまわないと、婚期が遅れる」という言い伝えによるものですが、そこには昔の人のこんな親心があります。
■厄払いをして不幸を遠ざけるため
ひな人形には、その子の厄や災いを引き受ける役目があります。厄を移した人形をいつまでも身近に置いておくと幸せな結婚もできないと考え、早く片付けて災いを遠ざけたほうがよいとされました。
■しつけのため
美しいひな人形はいつまでも眺めていたいもの。また、いざ片付けるとなると面倒です。しかし、片付けも満足にできないようではきちんとした女性になれず、いいお嫁さんにもなれないと考え、早く片付けるようにしつけました。
■早く幸せになってほしいから
婚礼の様子を模したひな人形は、娘の結婚になぞらえることができます。早く飾り出すと「早く嫁に出す」、早くしまうほど「早く片付く(嫁に行く)」ととらえ、早くおひなさまのような幸せな結婚ができるよう願いました。
「並べ方」のポイント
男びなと女びなの並べ方には2通りあります。
・左上位 …… 人形側から見て左に男びな(向かって右に男びな、左に女びな)
・右上位 …… 人形側から見て右に男びな(向かって左に男びな、右に女びな)
古来、日本には「左上位」の文化があります。ひな人形は宮中の様子を表しているので、人形側からみて、お内裏さま(男びな)を上位である左側に飾るのが本来の並べ方です。
現在は、左上位ではなく「右上位」が一般的になりました。国際儀礼では右上位となっており、日本の皇室でも西洋化が進む中で国際儀礼の右上位が取り入れられるようになったため、昭和初期に関東の人形業界がそれにならい、右上位で並べるようになったからです。
しかし、全国一律に変わってしまったわけではなく、伝統を重んじる京都などでは、現在でも左上位で並べるところが多いです。江戸時代や明治時代の古いひな人形も、当時のまま左上位で飾っています。
なお、ひな人形には、京都御所に植えられている「左近の桜」と「右近の橘」を飾りますが、どちらもお内裏さまからみた左右になるので、対面する私たちからみると、「左近の桜」は向かって右に、「右近の橘」は向かって左に並べます。
ひな人形を選ぶ前に知っておきたいポイント

住環境に合わせたサイズ選び
住環境によって飾れるスペースや収納できるスペースが異なります。どこに飾り、どこに収納するのかを想定し、サイズを測っておきましょう。
最近はコンパクトサイズのものが増えており、段飾りも昔に比べサイズダウンされています。また、収納箱が飾り台になるタイプ、ガラスやアクリルのケースに納めるタイプなどは、飾り方や収納に関わってくるので、その辺りも考慮しないといけません。
広い売り場や画面で見たひな人形が、家に持ってきたら想像以上に大きかった(小さかった)ということも。サイズを確かめ、飾った様子や収納のしかたをよく考えて選ぶようにしてください。
家族の意向を反映させたデザイン選び
ひな人形にはさまざまなデザインがあります。古典的な衣装や姿をした伝統型、モダンなデザインやスタイルを取り入れた現代型、キャラクターを用いたカジュアル型、季節感を楽しむためのオブジェ型など多様です。ご家族の意向を反映させて選んでください。
ひな人形選びはお子さまへのメッセージでもあります。迷ったら、将来その子が自分のひな人形を思い出し、どんなふうに感じるかを考えてみるといいでしょう。
予算感
ひな人形の価格は、人形の数、顔や手などの作り、衣装の仕立て(代表的なのは衣装着人形と木目込み人形)、道具の作り、作家やブランドなど、たくさんの要素で決まります。
たとえば、男びなと女びなだけの「親王飾り」の売れ筋は10万円~20万円前後だそうですが、50万円を超える高級品もあります。
自分たちの予算を決め、何を重視するかで判断するとよいでしょう。
ニーズ別、おすすめのひな人形
コンパクトでモダンなケース飾り

チェストの上にも置けるコンパクトサイズ。シンプルでモダンな印象で、リビングにもマッチします。ケース飾りなのでお手入れも楽です。
印象的な立ちびなの親王飾り

最初に誕生したひな人形は、男女一対の立ちびなでした。立ちびなはコンパクトに飾れ、印象的なので存在感があります。
平安三賢女付きの五人飾り

三人官女に清少納言、小野小町、紫式部が配されており、優しく・美しく・かしこくという願いが込められています。
贅沢な十人飾りを二段に

二段でありながら、三人官女、五楽人、御所車や調度品なども入っています。首をかしげた官女や演奏中の楽人の姿が特徴的で、伝統と新しい感覚が融合しています。
天然木で遊びごころもあるおひなさま

天然木で温かみのあるおひなさま。まるいフォルムで愛らしく、インテリア感覚で飾れます。パーツを積み重ねて、だるま落とし風に飾ることもできます。
ディズニー おひなさまフルセット

ディズニーのキャラクターたちの表情やポージングが愛らしく、かわいらしさ満点。ひな段はレッド/ブラックから選べます。
別売りの専用ケース(ブラウン/レッド)もあります。

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