寒い季節になると、エアコンや電気ストーブなどをつかう頻度も増えますよね。暖房器具には色々な種類がありますが、冬の暖房代をできるだけ安く抑えたいと考える人も多いでしょう。そこで今回は暖房器具のおすすめポイントや電気代の比較、節約方法をご紹介します!
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暖房器具にはどんな種類がある?

dマーケット独自調べ, 2020年10月時点での記事作成時の情報を元に作成
※機種や電力会社により異なる場合があります。
まずは暖房器具の種類や特徴、部屋が暖まるまでに掛かる時間や設置場所の範囲について解説します。
エアコン
外の空気から熱を取り込み室内に循環させることによって、部屋全体を暖めます。広い部屋でも比較的すぐに暖まりますが、温風が天井の方へと上昇するので足元は少し寒くなりがちなのと、風が当たるので乾燥はしやすいです。
ガスファンヒーター
ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させたことで発生した熱をファンで送る仕組みになっています。温風がすぐに循環して、エアコンと比べると足元付近まで室内全体が暖まるのがメリットです。
石油ファンヒーター
ガスファンヒーターと構造が近く、灯油を気化させてガスを燃焼させることで発生した熱をファンで送ります。温風を循環させるため室内の空気がすぐに暖まり、広めの部屋でも全体を一定の温度に保てます。ただし空気中の水分が蒸発しやすいので、乾燥はしやすいです。
オイルヒーター
本体内のオイルを電気で加熱し、温めたオイルをパイプ内で循環させて熱を放出します。本体と室内の温度差による空気の自然な対流によって暖める仕組みです。オイルを加熱するために時間が掛かりますが、壁や床まで部屋全体を均一に長時間暖かい状態に保てます。
パネルヒーター
パネルヒーターは電気によってヒーターを温めて、遠赤外線の熱線によって直接前にあるものを暖めます。コンパクトでつかえる範囲は限られますが、すぐに部屋が暖まります。
電気ストーブ(ハロゲンヒーター・カーボンヒーター)
本体から赤外線や遠赤外線を発することにより、空気ではなく前にあるものを暖めます。電気ストーブにはいくつか種類があり、ハロゲンランプを発熱体として用いるハロゲンヒーター、炭素繊維を用いたカーボンヒーターなどがあります。狭い範囲をすぐに暖めたい時向けです。
セラミックファンヒーター(電気ファンヒーター)
セラミックファンヒーター(電気ファンヒーター)は電気によって温風を送る仕組みになっています。燃料不要でスイッチを点けるだけでつかえますし、コンパクトで便利です。狭い部屋向けですが、部屋を暖めるには時間が掛かります。
ホットカーペット
カーペット内部に織り込まれた電熱線に電気を通して暖める仕組みです。カーペットを敷いた床部分のみですが、本体に触れている部分がすぐに暖かくなります。サイズは足元のみの小さいサイズから床の広範囲をカバーする大きいものまで様々です。
こたつ
布団でテーブルを覆い、テーブルの下に設置されているヒーターでこたつ内部の空間を暖める構造です。身体全体より手足などの身体の一部をすぐに暖めたい時に適しています。ぽかぽかして心地が良いですが、長時間の使用による低温火傷には気を付けましょう。
電気毛布・電気ひざ掛け
毛布やひざ掛けの内部に通した電線に、電気を通すことで暖める器具です。電気毛布は寝る時の身体全体、電気ひざ掛けは座っている時の手足など、どちらも範囲は限られますがすぐに暖まります。
暖房器具の電気代を比較!安いのはどれ?

dマーケット独自調べ, 2020年10月時点での記事作成時の情報を元に作成
※機種や電力会社により異なる場合があります。
どれがより節約になるのかを確認すべく、暖房器具の1時間あたりの電気代を比較してみました。1時間あたりの電気代は、公式の「消費電力(W)÷1000×1kWhあたりの電気料金(目安単価27円)」で計算しています。またガス代や石油代などは除き、弱・強など強度を変えられる商品は最大強度での消費電力としました。安い順に見ていきます!
1位:ガスファンヒーター
一番安かったのはガスファンヒーターです!木造15畳まで・コンクリート21畳までと、かなり広い部屋向けの商品でも1時間あたり約0.46円と驚きの料金でした。点けっぱなしでも1日11円程度と相当安いです。
2位:電気毛布
次は電気毛布で、1時間あたり約1.35円とリーズナブルな価格でした。つかう際の範囲が限られているので安いのも納得がいきますし、これなら電気代を気にせずに毎日つかえますね!
3位:石油ファンヒーター
石油ファンヒーターは1時間あたり約3.86円です。ガスファンヒーターの安さには及ばないものの、木造は11畳まで、コンクリートは15畳までと広い範囲をカバーできるタイプでもこれだけ安く済みます。
4位:オイルヒーター
惜しくもトップ3にはランクインできず、オイルヒーターの1時間あたりの電気代は約4.32円でした。とは言え1日つかっても100円程度なので、暖房器具の中ではまだ安い方でしょう。
5位:こたつ
つかう範囲が狭いため安いかと思いきや、こたつは1時間あたり約8.1円でした。「ついこたつで寝てしまう」という方もいると思いますが、こたつよりは電気毛布をつかった方が1時間あたり約6.75円も安く済みます。
6位:ホットカーペット
ホットカーペットはこたつの料金と比べて一気に上がり、1時間あたり約20円です。洋室の家が増えたため部屋に合わせてホットカーペットを取り入れている家庭も多いですが、実はこたつの方が電気代は安いのです。
7位:エアコン
利用している方が多いであろうエアコンは約21.33円でした。夏冬ともにつかえて便利ですし、壁に備え付けてあるので都度出す手間も掛からなくて重宝しますが、1日中つかうと500円以上になってしまいます。
8位:セラミックファンヒーター(電気ファンヒーター)
セラミックファンヒーターはエアコンの電気代と比べると10円ほど上がり、1時間あたり約31.6円です。部分的に暖めるものですしコンパクトなサイズの商品ではありますが、電気をつかって動かしている分、電気代は高くなります。
9位:パネルヒーター
パネルヒーターの1時間あたりの電気代は32.4円でした。上位の商品と比べると、料金の差は歴然。電気によってヒーターを暖めている分、電気代もかさみます。
9位:電気ストーブ
パネルヒーターと電気ストーブは同じ価格で、最下位の32.4円でした…。これは1時間つかっただけでガスファンヒーターの約3日分の電気代に相当します。1日点けっぱなしだと約777.6円になるので、気軽にはつかいづらいですね。
各暖房器具のおすすめポイントや節約方法は?

電気代以外に暖房器具のおすすめのつかい方や選び方、節約方法などもあわせてチェックしておきましょう!
エアコン
“シャープ SHARP エアコン プラズマクラスター P-Nシリーズ”
利用する人数に関係なく、一家に一台は欲しいエアコン。選ぶ際には設置する部屋の広さや機能も大切なポイントですが、操作が難しそうと感じるのであればリモコンがシンプルな機種を選んだ方が無難です。つかう時になかなか足元が暖まらなければ、風を下向きにすると床まで風が届きやすくなります。それでも改善しなければ、電気ストーブやパネルヒーター、電気ひざ掛けなどと組み合わせてつかうと良いでしょう。
ガスファンヒーター
“リンナイ ガスファンヒーター”
こまめに換気をした方が良いので、1時間に1回ブザーやランプで換気のタイミングを知らせてくれる機能付きの商品がおすすめです。万が一本体が倒れた時でも自動的にガスをカットしてくれる機能も付いていると、ますます安心ですね。さらに部屋の暖め過ぎを防ぐエコ機能やつかう範囲を絞れる機能、時間がくると自動で電源が切れる機能などが点いた商品を選ぶと節約に繋がりやすいですよ。
石油ファンヒーター
“ダイニチ 石油ファンヒーター”
広い範囲をすぐに暖められるので、家族など複数名でつかう際に適しています。節約するなら燃焼量を自動調節するエコモード、消し忘れが心配なら人感センサーなどが付いている機種を選ぶと良いでしょう。灯油を足す手間が掛かるのを面倒に感じる方もいると思いますが、油切れしたら自動で電気暖房に切り替わる便利なタイプもあります。
ホットカーペット
“パナソニック フローリング調ホットカーペット”
大きいサイズはリビングなどの床を暖めたい場合に適しています。熱すぎず火傷などの心配がほとんどないので、お子さまがいる家庭でも安心してつかえるのがメリット。ただし使用人数が少ないのに大きいサイズのものを購入するとつかわない範囲が広くて電気代がもったいないので、少人数なら小さいサイズにするか、「半分だけ暖める」など範囲を変更できるタイプを選ぶと良いでしょう。
こたつ
“カジュアルこたつ 正方形 75×75cm 天板バーシブル”
複数名でつかうなら通常サイズ、1人ならコンパクトで手軽なミニこたつヒーターがおすすめです。またこたつと聞くとテーブルの脚が低いイメージが強いと思いますが、最近は洋室や床に座るのが大変な方でもつかいやすいように、脚が高めで椅子に座りながら入れるこたつも人気です。脚の高さを調節するための継ぎ脚付きのタイプもあります。
電気毛布・電気ひざ掛け
“電気毛布 敷毛布 140×80cm”
電気毛布やひざ掛けは、基本的には1人でつかうものです。コントローラー部以外の本体は丸洗いできるタイプがほとんどですし、ダニ退治機能や消臭加工付きの商品もあるため、清潔に保ちたい人にも適しています。節約するには就職時・起床時の電源オンオフの時間が選べるタイマー付きのものや、自動的に通電を止める切り忘れ防止機能、周囲の温度を感知し自動で温度調節するセンサー付きのものなどを選ぶと良いでしょう。
まとめ
暖房器具は寒い時期になる度に毎年利用するものなので、できるだけお得につかいたいものです。買い替えを検討している方や、メインとは別の暖房器具が欲しいと考えている方などは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。