【種類別】野菜の保存方法を一覧で紹介!長持ちさせる方法やコツを徹底解説
スーパーなどで野菜を購入する際には「どのくらいの期間保存できるか」「どうやって保存すると長持ちするのか」ということが気になるという方は、多くいるのではないでしょうか。小わけされた野菜より丸ごと買うほうが安かったため購入したがつかい切れず、冷蔵庫に保存しているうちに腐らせてしまったという場合もあるでしょう。
そこで
本記事では、野菜を保存する際に気をつけたほうがよいポイントについて解説します。
野菜の種類に合わせた保存方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。
野菜の保存における4つのポイント
野菜を新鮮な状態で保存するには、次のような4つのポイントに気をつけることが大切です。
- 野菜が育つ環境と同じように保存する
- 適した温度で保存する
- 水滴をふき取って傷むのを防ぐ
- キッチンペーパーやラップなどで乾燥から防ぐ
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
野菜が育つ環境と同じように保存する
野菜を保存する時は、なるべく同じような生育環境と状態で保存すると長持ちします。
たとえば、土のなかで育つじゃがいもなら、光が当たると芽が出やすくなるため、光が当たらない涼しい場所に保存するようにしましょう。また、上に伸びて育つアスパラガスは、立てて保存するのがおすすめです。
適した温度で保存する
温暖な地域で育つ野菜のなかには、冷蔵庫に入れたままにしておくと「低温障害」を起こす種類があります。
低温障害を起こすと、野菜の鮮度だけでなく栄養価が失われやすくなります。また、表面が黒くなったり柔らかくなるなどの変化が起きて、腐ってしまうことがあるでしょう。そのため、トマトやきゅうり、なす、オクラなどの夏野菜を保存する際には注意が必要です。
水滴をふき取って傷むのを防ぐ
野菜の表面に水滴が残ったままで、冷蔵庫や野菜室に保存すると、傷みが早くなる原因になります。
にんじんやきゅうりを洗ってから保存する場合には、キッチンペーパーなどで表面の水滴をしっかりふき取ってから、1本ずつラップなどで包むと長く保存できます。
キッチンペーパーやラップなどで乾燥から防ぐ
野菜はそのまま保存しておくと乾燥して、鮮度が落ちてしまいます。
スーパーなどで買った状態で保存せずに、袋から出してから新聞紙などに包むのがおすすめです。さらにジッパーつき保存袋などに入れておくと水分が逃げにくいので、鮮度を長く保てます。また、大根や玉ねぎなど、つかいきれずにあまった野菜は、切り口をラップで包んでおくことで乾燥させずに保存できます。
【方法別】野菜を長持ちさせる保存のコツ
野菜を保存する方法には、常温・冷蔵・冷凍があります。
野菜を長持ちさせるには、それぞれの方法に合わせて保存することが大切です。ここでは、野菜を長持ちさせるコツについて方法別に解説します。
常温保存の場合
常温保存する場合は、直射日光を避けて涼しい場所で保管します。
具体的には、1~15℃前後で温度が安定しているところがおすすめです。コンロやオーブンレンジの下など、温度が上がりやすい場所は避けるようにします。
乾燥や湿気対策におすすめなのが、野菜をキッチンペーパーなどで包むことです。常温保存には、じゃがいもやさつまいも、玉ねぎ、里芋、ごぼう、かぼちゃ、なすなどの野菜が向いています。夏場など、常温でも25℃を越すような場合なら、冷蔵庫や野菜室に保存したほうがよいでしょう。
冷蔵保存の場合
冷蔵庫の内部は意外と乾燥しています。野菜をそのまま保存すると、水分が抜けてみずみずしさが失われてしまいます。そのため、
野菜を冷蔵保存する場合には、乾燥を防ぐために、ラップでおおったり袋や新聞紙に包んだりして対策しましょう。
また、野菜はカットすると傷みやすくなります。つかいかけの野菜は切り口をラップでおおうか、袋に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵保存に適した野菜には、にんじんや大根、レタス、キャベツ、長ネギ、もやし などがあります。
冷凍保存の場合
冷凍保存すると冷蔵するよりも、野菜が長持ちします。
白菜やほうれん草など水分の多い野菜は、冷凍保存に向かないため、下茹でして水気を切ってから冷凍するのがおすすめです。
また、野菜を加熱せずに冷凍する場合には、表面についた水分をキッチンペーパーなどでなるべくふき取ってから保存しましょう。しめじやえのきなどのきのこ類は、洗わずに石づきを切り落としてから、保存袋に入れると栄養価が保てます。
【果菜類】野菜の保存方法
野菜は、種類によって適した保存方法、保存できる期間などが変わります。
ここでは、トマトやきゅうり、なすなどの果菜類と呼ばれる種類について解説します。
トマト
夏野菜であるトマトは、生のまま食べるなら冷蔵庫での保存がおすすめです。
低温になりすぎると傷んでしまう原因になるので、設定温度7~10℃の野菜室が向いています。鮮度を長持ちさせるには、個別でキッチンペーパーなどで包んだあとビニール袋などに入れ、ヘタを下にして保存しましょう。
冷蔵保存する期間の目安は、7~10日ほどです。トマトは、冷凍保存もできます。カットしてから冷凍すると、そのまま炒めものやスープにつかえるので便利です。
きゅうり
きゅうりは、気温が高い夏場などは冷蔵庫の野菜室で、冬場は冷暗所での保存がおすすめです。
水分をふき取ったあと、個別でキッチンペーパーに包み、ビニール袋などに入れて立てて保存しましょう。冷蔵保存なら、7~10日ほど保管できます。きゅうりを冷凍保存する場合には、スライスして塩もみして水分をよく切ってから保存袋に入れましょう。冷凍すると、1か月ほど保存できます。
なす
なすの保存に向いている温度は8~12℃なので、
夏場は冷蔵庫の野菜室、冬場は常温で保存するとよいでしょう。
野菜室に保存する場合には、一本ずつ水気を拭き取ってラップに包んで、まとめて保存袋に入れます。保存の目安は、10日ほどです。
また、冷凍する際は料理につかいやすいよう、カットしてから保存するとよいでしょう。乱切りや輪切りなどにカットしておくと、そのまま炒めものやスープなどにつかえるので便利です。冷凍すると、1か月ほど日持ちします。
ピーマン
ピーマンは傷みがうつりやすい野菜なので、購入したときの袋に入れたままではなく、小わけにして保存しましょう。
ピーマンの保存には、7~10℃が適しています。冬場は常温で、気温が高くなる夏場は野菜室で保管するのがおすすめです。
野菜室に入れるなら、個別にラップで包んで、さらに袋に入れて保存しましょう。冷蔵保存では、3週間ほど日持ちします。また、ピーマンは冷凍保存も可能です。つかいやすいサイズにカットしたら、生のままラップに包んで冷凍します。ピーマンの風味が苦手という方は、軽く茹でてから冷凍すると、風味が和らぎ食べやすくなります。
かぼちゃ
かぼちゃの保存は10℃前後が適しているので、常温保存が可能です。
丸ごとのかぼちゃは、日光が当たらない風通しのよい冷暗所で保管しましょう。気温が高くなる時期は、傷んでしまうことがあるので野菜室で保存します。その場合は、新聞紙で包むようにして乾燥を防ぎます。
かぼちゃは切った面から、傷みやすくなります。ワタと種を取ってから、表面をおおうようにラップしましょう。カットしたかぼちゃは、冷蔵保存で3~5日ほど日持ちします。かぼちゃは加熱してから冷凍保存すると、調理しやすく便利です。
【根菜類】野菜の保存方法
ここからは、にんじんやじゃがいも、さつまいもなど
根菜類と呼ばれる野菜の保存方法
について見ていきましょう。
にんじん
にんじんは、表面の水分を取ってから新聞紙などに包み、ビニール袋に入れたら冷蔵庫で保存しましょう。
上手に保管すれば、1か月ほど日持ちします。また、にんじんは冷凍保存もできます。いちょう切りや乱切りなどカットしておくと、料理につかいやすく便利です。カットしたにんじんは、保存袋などに入れて平たくならします。なるべく厚みをなくすことで熱が伝わりやすくなり、速く冷凍できます。
じゃがいも
じゃがいもの保存に適した温度は、10℃前後です。
気温が高くない時期は常温保存できるので、風通しのいい日光の当たらない場所に置きましょう。
じゃがいもを日光に当てると、皮が緑色に変色することがあります。この部分には、天然毒素であるソラニンが含まれるため、調理する際に取り除くなど注意が必要です。常温で保存すると、3~4か月ほど日持ちします。じゃがいもは食感が変わってしまうため、冷凍保存には向きません。
さつまいも
さつまいもは、夏場以外なら常温保存がおすすめです。
新聞紙などに包んで、風通しのいい場所で保管しましょう。さつまいもは洗うと、傷みやすくなります。土つきのまま保存すると、1か月ほど日持ちします。
室温が25℃以上になる夏場は、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。常温のときと同じように、新聞紙に包んでから、さらにビニール袋に入れて保存しましょう。さつまいもを冷凍する際は、よく洗った後、生のままカットしてから小わけにしてラップに包み、保存袋に入れて保存します。
大根
大根の最適温度は0~5℃なので、冷蔵庫での保存が向いています。
葉から水分が抜けるため、切りわけてから保存しましょう。丸ごとでは冷蔵庫に収まらない場合には、3つに切りわけます。それぞれの部分を新聞紙などで包んでから、ビニール袋に入れて保存しましょう。
冷蔵庫に入れると、2週間ほど保存できます。また、大根は冷凍保存も可能です。冷凍した大根を煮物にすると、出汁が染み込みやすくなるのでおすすめです。
ごぼう
ごぼうは、土つきのまま冷蔵保存すると2か月ほど日持ちします。
最適温度が0℃と低く乾燥に弱いため、室温では長持ちしません。また洗うと傷みやすく、保存できる期間が短くなります。
保存する際は、新聞紙に包んでビニール袋に入れてから冷蔵庫に入れましょう。ごぼうを生のまま冷凍するなら、カットしてから水に漬けてアクを取り、しっかり水気を切ってからラップに包んで保存します。
里芋
里芋は、常温保存がおすすめです。
皮がついたまま新聞紙に包んで、風通しのよい場所に保存しましょう。正しく保存すれば、常温で2~3週間日持ちします。
また、一度に食べきれないほど大量にある場合には、冷凍保存も可能です。里芋を軽く洗って水気を取り、ひとつずつラップで包みます。小わけにして包むことで、電子レンジなどで調理する際に便利です。ラップで包んだ里芋は、保存袋に入れて冷凍すると乾燥を防げます。
【葉菜類】野菜の保存方法
ここからは、レタスやキャベツ、玉ねぎなどの
葉菜類と呼ばれる野菜の保存方法
について、解説します。
レタス
レタスは、0~5℃が最適温度なので冷蔵庫での保管に向いています。
丸ごとひと玉のレタスなら3~5日、カットしたレタスは1~2日の保存期間です。乾燥を防ぐためビニール袋に入れてから、冷蔵庫に入れましょう。
カットしたレタスなら、水を含ませた新聞紙などで包んでから、ビニール袋に入れるのがおすすめです。水分の多いレタスは、冷凍保存に向きません。冷凍すると水分が抜けて、シャキシャキとした食感が失われます。
キャベツ
キャベツは、冷蔵庫での保管がおすすめです。
丸ごとひと玉なら2週間~1か月保存できますが、カットしたキャベツは傷みやすく、1週間ほどしか日持ちしません。
キャベツは、冷凍保存が可能です。生のまま冷凍する場合には、カットしてから1~2分ほど水にさらし、水分を切ってから保存袋に入れます。また、食感を残したいなら、熱湯で15秒ほど湯がいてから冷凍するのがおすすめです。
玉ねぎ
玉ねぎの保存に向いている温度は、0~5℃です。そのため、
冬場は常温で、夏場は冷蔵庫での保存がおすすめです。
玉ねぎは湿気がつかないよう、新聞紙に包んで保管します。
常温で保存する際は、風通しのいい場所に置きましょう。玉ねぎは、薄切りやみじん切りにして炒めてから冷凍すると、炒めものやハンバーグなどにつかいやすく便利です。冷凍する際には、保存袋に入れて平たくしてから保存しましょう。
長ネギ
長ネギは、冷蔵庫での保存に向いています。
そのままでは冷蔵庫に入りきらないので、青い部分と白い部分に切りわけて保存するとよいでしょう。カットした部分を、キッチンペーパーなどで包んで、乾燥しないように対策してから保存袋に入れます。冷蔵庫ではなるべく立てて保管すると、長持ちします。
青い部分は2週間ほど、白い部分は3週間ほど日持ちします。長ネギは冷凍すると食感が変わってしまいますが、炒めものなどにつかうならおすすめです。
白菜
最適温度が0~4℃の白菜は、冷蔵保存がおすすめです。
気温の低い冬場であれば、常温保存もできますが、カットした白菜は傷みやすいため常温で保存しないほうがよいでしょう。常温、冷蔵保存どちらも、新聞紙で包んだら立てて保存します。その際、白菜の芯を取っておくと、成長がおさえられるのでおすすめです。冷蔵庫で保存すると、3~4週間日持ちします。
また、白菜は冷凍保存も可能です。葉を一枚ずつ洗ってから水を切り、ざく切りなど、料理につかいやすいサイズにカットしてから保存用の袋に入れましょう。
ほうれん草
ほうれん草を保存するときに注意したいのは、乾燥と暑さです。
0~5℃が最適温度なので、冷蔵庫での保存が向いています。
乾燥を防ぐために、水で湿らせた新聞紙などに包みましょう。保存期間は、1週間ほどです。
また、ほうれん草を長く保存したいなら、冷凍がおすすめです。ほうれん草を茹でたあとしっかりと水を切り、小わけにラップしたらまとめて袋に入れましょう。
アスパラガス
アスパラガスを保存する際の最適温度は、2.5℃です。
野菜室では温度が高いため、冷蔵庫での保存が向いています。
アスパラガスの根元を、水で濡らしたキッチンペーパーで包み、さらに全体を乾いたペーパーで包んでから保存しましょう。ポリ袋に入れたら、冷蔵庫に立てて置きます。このように保存すると、5日間ほど日持ちします。
さらに長く保存したいなら、冷凍するのがおすすめです。アスパラガスを洗った後、よく水気を拭ふき取って、料理につかいやすいサイズに切りわけて保存袋に入れます。冷凍すると、1か月ほど保存できます。
ブロッコリー
ブロッコリーは、傷みやすい野菜なので、常温保存は向きません。
保存の最適温度は0℃なので、冷蔵庫よりは、肉などを保存するチルド室がおすすめです。
葉や茎を切ってから水で濡らしたキッチンペーパーなどで全体を包み、ポリ袋に入れて保存します。ブロッコリーの蕾の部分が傷まないよう、茎の部分を下にして置くとよいでしょう。チルド室で保存すると、3~4日保存できます。
また、ブロッコリーは冷凍保存も可能です。生のままひと口サイズにカットして、表面の水気をよくふき取り保存袋に入れましょう。
野菜ごとの適切な保存方法を理解して美味しく食べよう
新鮮さを保ったまま野菜を上手に保存するには、ポイントを抑えた適切な保存方法が大切です。
野菜の特性に合わせて、日光を避けて風通しのいい場所に保存したり、生育状況に合わせて立てて置いたりするとよいでしょう。また乾燥を防ぐために、水で濡らしたキッチンペーパーやラップでおおうことも大切です。
野菜を日持ちさせる保存方法は、常温、冷蔵、冷凍などありますが、それぞれの野菜の最適温度に合わせた条件で保管するようにしましょう。野菜の保管に欠かせないアイテムは、dショッピングで見つけられます。正しい保存方法を知って、野菜を新鮮なままでおいしく味わいましょう。
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