自宅で簡単!燻製におすすめの食材や変わり種は?やり方やレシピも徹底解説
みなさんは自宅で簡単に燻製ができることを知っていますか?今回は、燻製におすすめの食材や変わり種、燻製のやり方やレシピなど詳しく解説します。
そもそも燻製とは?
燻製とは、塩漬けにした肉や魚に木材などを燃やした煙をかけることで、特有の風味や保存性を高めたものをいいます。
日本の伝統的食品としては、かつお節や秋田県のいぶりがっこなどがあります。ほかにも、スモークサーモンやベーコン、スモークハム、燻製卵などは、おつまみとして有名ですよね。
では、燻製は具体的にどんな道具や食材をつかってどのように作っているのか、また燻製の種類はどのようなものがあるかなど、詳しくみていきましょう。
燻製は3種類あるって知ってた?
熱燻(ねっくん)
熱燻に適した食材は、卵、チーズ、ホタテ、豚バラ肉などがおすすめです。
この方法は表面がこんがりと燻されているため香り豊かな仕上がりになっていますが、保存性は期待できないため、作ったらすぐに食べきってしまうようにしましょう。
熱燻は、ほかの2種類と比較すると、手軽に作ることができるため、自宅やキャンプなどのアウトドアで実践しやすい方法ですよ。
温燻(おんくん)
温燻に適した食材は、ロースハム、ベーコンなどがおすすめです。
スーパーやコンビニでも販売されている真空包装された温燻は、冷蔵庫で一定期間であれば保存できますが、包装を開けた後は保存性が保てないので、早めに食べきるとよいでしょう。
冷燻(れいくん)
冷燻は、20〜30℃の温度で数日〜数週間という長期間燻煙をつける方法です。
じっくりと時間をかけて燻煙することで食材の水分が抜け、長期保存が可能になります。
また、噛めば噛むほど味が出るといったような硬くて奥深い味や旨味も強くなるのが冷燻の特徴です。
冷燻に適した食材は、スモークサーモン、生ハム、ビーフジャーキーなどがおすすめです。
下準備や温度調節がほかの製法と比較すると慎重に行わないといけないので、燻製中級者以上の方におすすめな製法です。
燻製に必要な道具は?
フライパン
フライパンでなくても、中華鍋や深めの鍋があれば活用できますよ。燻製にはふたも使用しますので、準備を忘れないようにしてくださいね。
鍋やフライパンを選ぶときは必ずテフロン加工が施されていないものを使用しましょう。その理由はテフロン加工が空焚きNGだから。空焚きによりテフロン加工が剥がれるだけでなく、有害ガス発生の恐れもあります。必ず鉄製のフライパンやホーロー鍋などを使用してくださいね。
フライパンや鍋に燻煙がついてしまうことが気になる方は、燻製専用の鍋として購入してもよいかもしれませんね。
■「フライパン」のおすすめ商品を探す>>
スモークチップ・スモークウッド
スモークチップやスモークウッドにはさまざまな種類があります。
たとえば、香りにパンチがあり、魚介や羊肉にも合う「サクラ」や、まろやかで甘い香りがあり、鶏肉や白身魚に合う「リンゴ」などがあります。
使用する食材や好みによってスモークチップやスモークウッドを変えてみると、より楽しめるでしょう。
■「スモークチップ」のおすすめ商品を確認する>>
■「スモークウッド」のおすすめ商品を確認する>>
アルミホイル
アルミホイルは、鍋の底に敷いてスモークチップをのせるときや、チーズやナッツを燻製するときに網の上に敷いて使用します。
フライパンの底にアルミホイルを敷くことにより、焦げつきを防止することができます。
アルミホイルも100円ショップやドラッグストアなどで手軽に購入することができますよ。
■「アルミホイル」のおすすめ商品を探す>>
網
網は、肉や魚、ハムなど燻製する食材を置くためにつかいます。
自宅にある網を使用してもよいですが、燻煙がつくことを気にされる方は、100円ショップで網が販売されていますので、購入することをおすすめします。
頻繁に燻製をされる方は燻製専用の網を用意してもよいかもしれませんね。
■「綱」のおすすめ商品を確認する>>
燻製器
本格的に燻製をしたいと思っている方には、燻製器の購入をおすすめします。
燻製器には燻製ができるロースターや段ボール型のものもあります。段ボール型の燻製器は比較的安価で販売されていますので、鍋に香りがつくことが苦手な方にはぴったりな方法です。
また、繰り返し使用できるのでコストパフォーマンスもよく、案外コンパクトなため、収納に困らないのでおすすめですよ。
■「燻製器」のおすすめ商品を探す>>
■「【料理が楽になる】買ってよかった!おすすめの便利なキッチン家電特集」をチェックする>>
意外に簡単!燻製の工程
下味をつける
このときに塩のほかに、砂糖やスパイスなども一緒に加えて混ぜて調味します。
塩漬けの方法はふり塩とたて塩の2種類があります。ふり塩は、乾塩法とも呼ばれており、素材に塩や砂糖、スパイスを混ぜたものを直接まぶす方法です。ふり塩の塩分濃度は、食材の重量の1.5〜3%くらいを目安にするとよいですよ。
たて塩は、ソミュール液法で、塩分濃度30%程度の水に砂糖やスパイスを入れて火にかけて沸騰させてから冷ましてこした液に食材を漬け込む方法です。
乾燥させる
夏や梅雨など気温が高くなる時期は、冷蔵庫のなかに入れておくことがよいでしょう。
乾燥させるときのポイントは、食材の表面の水分が乾くまでしっかりと乾燥させることです。表面に水分が残っていると煙の苦味成分が付着してしまい、完成時の燻製の味に影響が出てしまいます。
完全に食材を乾かしておくことで、香り高い美味しい燻製を作ることができますよ。
燻製にする
食材が乾燥したら、燻製にしていきます。今回は燻製器を使用する方法と、燻製器をつかわずフライパンを使用する方法を紹介します。
燻製器を使用するときは、はじめに燻製器のなかにスモークチップやスモークウッドを入れて火をつけます。そして、食材を入れてふたをして燻煙します。食材を網の上にのせる場合は、網に食用油を塗ると、食材と網がくっつくのを防ぐことができますよ。
燻製器をつかわずフライパンを使用する場合は、はじめにフライパンの底にアルミホイルを敷いてスモークチップを置きます。その上に網をのせたら、網の上に食材を置き、ふたをして加熱して燻煙します。
燻製におすすめ!人気の食材
卵
卵を好みの固さに茹で、漬け汁に浸して水分をしっかりと拭き取ってから燻製にします。
燻製された卵はそのまま食べてももちろん美味しいですが、ポテトサラダやサンドイッチの具材として活用することもおすすめです。
■「卵」のおすすめ商品を確認する>>
チーズ
燻製したチーズはワインに合いますが、意外にもさっぱりとした日本酒にも合いますので、ぜひ試してみてくださいね。
■「チーズ」のおすすめ商品を確認する>>
ベーコン
手間はかかりますが、期待以上の燻製ベーコンを味わえますので、ぜひ挑戦してみてください。
■「ベーコン」のおすすめ商品を確認する>>
ハム
また、余った燻製したハムは、ポテトサラダやサンドイッチ、サラダなどの具材に活用してもよさそうです。
■「ハム」のおすすめ商品を確認する>>
ソーセージ
燻製によって深みのあるスモーキーな香りがプラスされたソーセージは、パンに挟んでホットドッグにすると、いつもと変わった味を楽しむことができますよ。
■「ソーセージ」のおすすめ商品を探す>>
ホタテ
また、燻製方法によって食感を変えることができるため、さまざまなレシピに活用することができるのでおすすめです。
■「ホタテ」のおすすめ商品を探す>>
イカ
そんなイカの燻製を安く作るなら、冷凍ロールイカをつかって作るのがおすすめですよ。
また、イカの燻製は日本酒と相性抜群ですので、ぜひ晩酌のお供に作ってみてくださいね。
■「イカ」のおすすめ商品を確認する>>
サーモン
また、燻製したサーモンはサラダの具材やマリネ、チーズと一緒に食べると美味しいのでぜひ試してみてください。
■「サーモン」のおすすめ商品を確認する>>
明太子
明太子の燻製も日本酒との相性が抜群ですよ。
■「明太子」のおすすめ商品を探す>>
ナッツ
もともとナッツ自体に塩気がついているためそのままでも美味しいですが、燻製することによりスモークな香りが加わり、お酒がすすむおつまみになります。
また、ビールやウイスキー、ワインなどに相性抜群ですよ。
■「ナッツ」のおすすめ商品を探す>>
燻製にできる変わり種の食材は?
ポテトチップス
いろいろな味のポテトチップスで燻製を楽しんでみるのもおすすめですよ。
また、ポテトサラダに燻製したポテトチップスを砕いて入れると、いつものポテトサラダとは違った食感や風味が得られるので試してみてください。
■「ポテトチップス」のおすすめ商品を確認する>>
餃子
冷凍餃子でも燻製できるため、手軽に作ることができますよ。
■「餃子」のおすすめ商品を探す>>
豆腐
燻製した豆腐はねっとりとした食感になり、クセになるおすすめの食材です。
■「豆腐」のおすすめ商品を確認する>>
マシュマロ
マシュマロは燻製にすると、香ばしさとトロッとした食感がやみつきになる食材です。
乾燥させる手間がなく、そのまま燻製に使用できるためおすすめです。
女子に人気な食材ですので、バーベキューなどみんなで集まるときに作るとよいでしょう
■「マシュマロ」のおすすめ商品を探す>>
燻製した食材をつかったおすすめのレシピ
お酒がすすむレシピ!燻製ポテトサラダ
じゃがいも :3個
燻製ベーコン :50g
燻製チーズ :50g
ブラックペッパー:適宜
▼A
燻製マヨネーズ :大さじ3
オリーブオイル :小さじ2
ブラックペッパー:少々
塩 :少々
①燻製ベーコン、燻製チーズは1cm角に切る。
②じゃがいもにふんわりとラップをかけて、600Wのレンジで6〜8分、やわらかくなるまで加熱する。取り出して熱いうちに皮をむき、粗く潰す。
③②にAを加えて混ぜ、さらに①を加えて混ぜる。
④器に盛り付け、お好みでブラックペッパーをかける。
【栄養について:2人分】
エネルギー:968kcal
たんぱく質:25g
脂質:75.5g
糖質:28.4g
レシピのポイント
ベーコンは燻製することによって、脂質が落ちてグルタミン酸がアップします。
また、チーズも燻製にすると脂質が落ちてアミノ酸がアップするため、美肌や美髪に効果が期待できますよ。女性にとっては特にうれしい効果ですよね。
今回のレシピは燻製した食材をたくさん使用しているので、燻製の風味や香りをしっかりと感じることができるレシピとなっております。
ぜひ試してみてくださいね。
スモークサーモンと紫玉ねぎのマリネ
スモークサーモン :60g
紫玉ねぎ :1/4個
グレープフルーツ(ルビー):1/2
ディル・レッドペッパー :適宜
▼A
オリーブオイル :大さじ2
酢 :大さじ1
砂糖 :少々
塩 :少々
①紫玉ねぎは薄切りにし、水に晒し、水気を切る。グレープフルーツは皮をむき、房にわける。
②ボウルにAを入れて混ぜる。
③器にスモークサーモン、①を盛り付け、②をかける。お好みでディル・レッドペッパーを飾る。
【栄養について:2人分】
エネルギー:345kcal
たんぱく質:14.3g
脂質:26.6g
糖質:11.5g
レシピのポイント
こちらはさっぱりとしたレシピになっており、白ワインとの相性がよい一品です。燻製の香りを楽しみながら白ワインと一緒に食べてみてくださいね。
燻製することにより、燻煙中のポリフェノール化合物と食品中の脂肪などの成分が合わさって食欲そそる香りが生まれます。
また、燻煙には魚や肉特有の生臭いにおいを消す効果もあります。燻製直後より燻製して数日おいた方が香りが落ち着いて美味しくなります。
晩酌のお供に作ってみてはいかがでしょうか。
■dマーケットで「食品」をチェックする>>
■dマーケットで「燻製」食品を探す>>
まとめ
ご紹介した食品はdショッピングにも載っていますので、そちらをご覧ください。
関連記事
■「タンパク質が多い食材は?植物性タンパク質や低カロリーのおすすめレシピもご紹介」はこちら>>
■「亜鉛が多い食材は?亜鉛を多く含むおすすめレシピもご紹介」はこちら>>
■「カルシウムが多い食材は?カルシウムが豊富なおすすめレシピもご紹介」はこちら>>
監修者:合同会社HITOOMOI 浜崎保奈美(管理栄養士)
合同会社HITOOMOI所属。管理栄養士として栄養計算や記事の監修、栄養面を加味したレシピ・商品開発を担当している。体によいだけではなく、見ても楽しめるデザイン性に優れたお洒落な料理の提案を得意とする。
この記事が役に立ったら☆をタップ
役に立った